府教委は生徒のことや地域のことは考えていない

南部の高校統廃合に怒り広がる

六月四日、宇治市城南勤労者福祉センターで「山城地域の高校統廃合を考える集い・宇治意見交流会」が、１３０人を超える父母、高校生、卒業生、教職員、地域住民などの参加で行われました。 　今回の府教委の計画案は、城南高校と南八幡高校の廃止、その跡地を利用し、５年後と６年後に養護学校２校を新設するとともに桃山養護学校を廃止するというもの。 　集会では、いままでの経過や統廃合の問題点などをミニ学習したあと、さまざまな立場からの発言がありました。城南高校の生徒は、「正式な説明は全くなく、なぜ新聞で知らされないといけないのか」「府教委は生徒のことは考えていない」「先輩が築き上げた歴史を簡単につぶすのは許せない」との怒りとともに、これから統廃合反対の運動を頑張るとの決意をのべました。 　また、中学校の教員は、多くの中学生や父母は、特別な高校ではなく、地元の「普通の高校」に行きたいと願っていると発言。養護学校関係者は、「養護学校新設とリンクさせないと言ってきたのにペテンだ」「やっと宇治にできると言っても、高校をつぶしての建設では肩身が狭いというか、心から喜べません」と府教委の方針案の矛盾を指摘。学校現場や地元無視の今回の統廃合計画案に疑問と怒りの声が次々に出されました。 　教育委員会へむけて緊急要請行動や６月中をめどにした要請署名、宣伝行動を行っていくことを確認しました。

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