府民アンケート3万通突破

京都府政への「不満」60%超える

「民主府政の会」が報告会

 民主府政の会は16日、「府民アンケート報告会」を開催、団体や地域から90人をこえる方が参加しました。 開会あいさつにたった大平代表委員は、「アンケートの返信数は、今日で30995通にものぼり、私たちもびっくりし、また全国的にも注目されている。現職知事は府議会最終日の本会議において、強引なやり方で出馬表明を行ったと聞いた。私たちも年内にも候補者擁立ができるように、現在全力を尽くしている。今回のアンケートは知事選をたたかううえで大きな財産であり、各地域・分野でもこれをよく活用して、力にしてほしい」とよびかけました。
 基本報告を行った「民主府政の会」政策・宣伝委員会の寺田茂氏は、「京都府が行った包括的な調査は1996年が最後で、その調査数も2191であったことと比べても、今回のアンケートは他に例がない回答数」であるとし、実際に寄せられている声も紹介しながら、「府民は自分たちの声が府政に生かされていないことに大きな不満をもっている」、「私たちも府民の声で選挙をたたかうことが大切」と分析。さらに、クロス集計などの資料を活用しながら、年齢や性別、地域による特徴などを詳しく報告しました。
 各団体からの報告では、新日本婦人の会から「乳幼児医療費が無料になるなら運動に参加します」という回答も紹介して「府民の声は私たちの運動とピッタリ重なっている」と報告。左京連絡会からは、地域から寄せられた回答を詳しく分析したうえで「府政を変えていこうという声にもとづいて政策をつくり、下から積み上げた運動によって共感をひろげれば、勝利の展望が開けると思います」と発言。
 そのほか、京商連、京教組、福保労、生健会、民青同盟、市職労、府職労からも、それぞれ報告されました。
 閉会のあいさつで「民主府政の会」事務局長は「アンケートに寄せられた府民の声を宝にして、おおいに活用し、勝利のために全力で奮闘しましょう」とうったえました。

アンケートの主な特徴

●意見記述者は全体の45.7%にものぼる。
●40代以下は女性の回答数多い。40代女性は男性の1.7倍、30代は2.6倍、20代は2.2倍。
●京都府政については「大いに」「少し」不満が60.6%で、「大いに」「ある程度」満足の17.7%の3.4倍にも。
● 憲法9 条改定については「不要」55.0%、「必要」31.9%。女性は「不要」59.5%「必要」25.9%。若い世代ほど「改定不要」が多い。30代59.2%、20代
63.2%、19歳以下67.6%。
●府政改革で重要なことについては、19歳以下から50代までは「府民の声をきく」が1位、60代と70代以上では「府職員数を減らす」が1位。地域別では、全体で26.5% の「振興局、保健所、土木事務所など現場の機能充実」が、美山町では70.9%、綾部市では48.6%、京丹後市では42.5%でそれぞれ1位。

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