府民の暮らしからみた06年度京都府当初予算
京都府職労の分析パートC
Cこれで生きるための確かな学力が養われるのか 京の子ども学力充実総合推進事業費として、関連する新規や継続事業を一体化して計上しています。人として生きるために確かな学力を身につけることは誰もが顔うことですが、「学力充実・向上システム」(新規)の目的の中に「校長を中心とした学校改革」「全教職員の意識改革と指導力の向上」が掲げられていることや、小学校4、6学年と中学校2学年を対象に学力診断テストが継続実施されることは問題があります。また、「豊かな未来」実現プランに、進路補習や実力テスト、教科別合同学習会(難関大学に対応した受験指導)が含まれていたり、大学受験指導において高い教科指導力をのある教員を養成するために予備校と連携した教員養成講座を実施するなど、大学受験のための学習指導を強めていますが、公立高校の教育内容として適切かどうか、検討が必要です。 D府南部の養護学枚建設は先送り 山城地域の府立高校4校を2校に統合し、廃止になった2校の跡地に養護学校を建設するための予算を1億3300万円計上していますが、高校の統廃合後の建設になるため「一刻も早く養護学校の新設を」の願いとはほど遠い、八幡市にできる養護学校は5年後、宇治市にできる養護学校は6年後の計画になっています。 Eこどもたちの心に土足で踏み込む「心の教科書」作成に4200万円 京都府独自で「心の教科書」を作成し、全小中学生に配布する予算を初めて計上し、今後毎年作成するとしています。「京都発 心の教育の創造」はこどもたちに何をもたらすのか、注意が必要です。 F医科大学付属病院及び府立2病院への操り出しは3.6億円削減 府立医科大学付属病院、与謝野海病院、洛南病院への一般会計からの繰り出しは、05年度から3.6億円減額しました。京都府は病院に対しても、経営効率を優先し、05年3月で洛東病院を廃止しましたが、さらに残る3病院に対しても、経営改善を迫っています。 |
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