なぜ耐震偽造問題は起こったのか
真相をさぐるシンポジウム開催 |
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行政の役割と責任の再検討を求める声
![]() 日経アーキテクチャー副編集長・高津尚悟氏は同社が取り組んだ建築士への「緊急アンケート」の特徴を紹介。 ![]() ![]() 京都市職労副委員長・宮内尚志氏は「民間指定確認検査がスタート以降職員が減らされ、構造担当も廃止されている」ことを報告しました。 参加者からも、京都の建築関係者におこなったアンケート結果を報告、マンション関係での取り組み、行政の社会的責任、建築士の倫理綱領作成、の提案などの発言がありました。 ![]() 回答者の声の一部を紹介すると・・・ 「氷山の一角が出ただけで、施行の手抜きなどを含めまだまだ出て来てもおかしくはない」(発注者)「起こるべくして起こったことだと思います。確認の民間委託、設計者の地位の低さ、もうけ最優先の社会」(設計事務所) まとめで日本福祉大教授・片方信也氏は「九八年の確認検査の民間開放が大きな契機となった。行政の体制にも見逃しの原因がある。建築基本法を創設し、人々にとって建築とは何か、建築行政の役割は。など基本的な考え方を明確にする必要がある」ことを強調しました。 |
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