源氏物語ゆかりの地

 
梅雨の頃の廬山寺



     
 
 府立医科大学の西にある廬山寺、正式名を慮山天台講寺といいます。喧騒な河原町通りに面していますが、年輪を重ねた樹木で覆われ、ひっそりとしています。  938年に慈恵大師によって船岡山に創建され、1571年に現在地に移されました。寺院内には、皇室の帰依が厚く、皇室関係の陵墓も多くあります。
 本堂の尊牌殿は、光格天皇の勅命により、仙洞御所から移築されたもの。ここは、紫式部の邸宅跡として知られ「源氏物語」をはじめ紫式部の著書がこの邸宅で執筆されたといわれています。
 本堂前の「源氏の庭」には白砂を敷き、苔を配して、そこに紫式部にちなんで桔梗が植えられ、いま花が咲きはじめ6月中旬から下旬頃が満開になりそう。このコントラストは、心をゆったりと和ましてくれます。仏殿には勢至菩薩、阿弥陀如来、観音菩薩は平安時代末期か鎌倉時代の最初の頃の作と言われ京都府指定文化財です。
 紫式部は日本で唯一ユネスコ本部に「世界の五大偉人」(世界最古の偉人並文豪)として登録されました。 2月の節分には大師堂で「鬼の法楽」が行われるます。
寺院内には、筆塚がたてられ、庭園(有料)内には桔梗が咲き誇っています。
源氏絵巻なども展示されています。