鞍馬寺から平和のメッセージが聞こえる

 鑑真和上の高弟である鑑禎上人が770年にこの地に草庵を造り、毘沙門天を安置したのが鞍馬寺のはじまりだと伝えられています。 京福電鉄鞍馬駅をスタートに鞍馬寺→貴船に至る約2キロのコースは手軽なハイキングコースとして知られています。
 鞍馬駅からは、九十九坂を上らずに本殿に行くコースがありますが、ハイキング季節の秋や春にはゆっくりでも歩きたいものです。 途中に童形六体地蔵堂や魔王の滝、由岐神社、千年杉、江戸時代に作られた石垣そのままが残る放生池、そしてゆったりと上る九十九坂を楽しめます。
 また、信楽貫主が書いたと思われる平和の訴えの掲示板もあります。 本堂近くには与謝野晶子の勉強部屋が移設されています。
 鞍馬寺から貴船へのコースは、庶那王との語らいながらの散策です。鞍馬天狗との修行の帰り道にのどをうるおしたといわれるわき水や身長比べをした石柱、義経寺など紗那王にちなんだ遺跡がふんだんに残っています。
 それだけではなく、「木の根道」と呼ばれる杉の根っこが道にあらわになった珍しい自然があります。この辺りは岩盤が地表近くまで迫っているので木の根が地中深く入り込むことが出来ず、従って根が地表に露出した状態になるといわれているのです。
 貴船への下り道は、結構きついが、ほどよい汗が体を包みます。 府職労女性部は10月15日、信楽貫主の話を聞きこのコースを散策する企画を立てています。

  

   

  

    

  

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