桂川に映える朝陽 11月

 
 5時21分、大文字山のあたりから陽が昇る。東山が茜色に染まるころ、桂川の河川敷が活気付く。犬の散歩、へら釣り、鯉釣りという人間の営みから、カイツブリが川面をゆったり泳ぎ時々もぐったり、川鵜が長い潜水時間を楽しむ。青鷺が一本足で獲物を狙う。 時はゆったりと流れているようだが、陽は瞬く間に昇る。
 川面に陽が映し出される。カイツブリの水きり跡が金色に光る。川鵜が羽ばたきをする。短い日の出のひと時を楽しんでいるよう。
 桂川の土手には、いろんな植物が生きている。いまヒメジオンがいたるところで咲く。オシロイバナが去り行く秋を惜しむかのように最後の力をふり絞っている。コスモスが、空へ花弁を向ける。セイタカアワダチ草、ススキの群生、川の様子は飽きない。

   

 

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