都でもっとも古い祭礼

 御 霊 祭


 上御霊神社は、応仁の乱の発端となった地。桓武天皇が弟、早良(さわら)親王の怨霊を鎮めるために廟を発てたのが起こりで平安初期にはすでにあったと伝えられる京都屈指の古社のひとつです。貞観5年(863)の御霊会が起源とされ、都で最古の祭礼といわれています。 賀茂川の上賀茂橋から荒神橋まで悪霊退散の祈願に歩く祭は、同じ頃の葵祭ほどメジャーではありませんが京に根づいた由緒ある祭で、行列を見ながら悪霊退散を祈るのがならわし。
 5月18日、平安装束の氏子ら約500人と鉾(ほこ)、みこしの行列が北区一帯を5時間近くかけて練り歩きます。
 府庁の北側の通り・下長者町通りは4年に一度の巡航となります。今年はその年にあたりました。梅雨のような天気が続く中、御霊祭の日は晴れました。
 巡航には、獅子舞や稚児も従い、道行きつつ「無病息災」など祈願しています。とにかく、5時間あまりの巡航中には、氏子たちが様々な迎え方をし、子どもたちの「御霊太鼓」もみられました。