芦生の森は、日本海側の雪の多い地帯特有の植物と太平洋側に生息する樹木とが共存している貴重な原生林といわれています。京大研究林内で確認されている植物は、樹木が243種、草類532種、シダ類85種です。古代の植物も生息しています。
 京都市内から、162号線を利用して芦生まで約80キロ、福井県と滋賀県に隣接、福井県との境界線に立つと、天気のいい日であれば、若狭富士、日本海が見えます。
 トロッコ道を由良川源流に沿って歩くと、急な坂もなく、ゆったりと自然を満喫できます。トロッコ道は、しばらくはきれいに残されていますが、所々橋が壊れたり、崩れかかっていますが、補強されたり、巻き道があったりします。
 トロッコ道は、原生林らしく、うっそうとした樹木に覆われています。ギンリョウソウ、ウツキ、山フジなど春の花としては遅い感がありますが、目を楽しませてくれました。入山口から1時間足らずで廃村・灰野に到着。石垣が残されたりわずかに跡が残っています。灰野を過ぎてしばらくいくと、白樺林(実は、ケヤキ林)らしき森が出現。その前に小屋が倒れていました。
 京大の学生が、調査と実習のためテントを張っていました。学生に聞くと、倒れた小屋は昨年来の大雪で倒れたとか。それまでは、利用できたらしい。ケヤキ林をよく見ると、木の皮がむけている。鹿が食べたという。
 トロッコ道の下は、由良川源流で、清流が流れ新緑とマッチした風景は、心和ましてくれます。入山には、京大演習林の許可がいります。2006年5月28日

    

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