上賀茂神社 烏相撲

     

  

    



  

 9月9日は古来9という陽(陰陽の陽)の数字の重なる日であることから重陽節句として五節句の一つに数えられ、古くより厄災祓いの日として、菊酒を飲んだり、菊の花についた露で肌を拭ったりして長命を祈ってきた。
 烏相撲は上賀茂神社の祭神の祖父である賀茂建角身命が神武天皇東征の折巨大な八咫烏(やたがらす)となり、先導をつとめるという大きな功績をたてたことと、悪霊退治の信仰行事としての相撲等が結びついて行われるようになった。800年の歴史がある。
 境内細殿前庭(ほそどのぜんてい)で弓矢をもった刀祢(とね)が烏の踊るように三三九躍横飛びをした後、「カーカーカー」と烏鳴きをするなどユニークな所作を行い、その後、子ども相撲が行われる。その年の葵祭の斎王代がこれを「ご覧」になる。
 今年は、秋日和に恵まれにぎわった。

 

  

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