若者に仕事を!人間らしく働きたい

全国青年大集会に1400人結集

組合つくり労働条件改善

 「若者はモノじゃない」「アルバイトの権利をまもれ」。組合青年部や青年団体が12月12日、「若者に仕事を」「人間らしく働きたい」全国青年大集会を東京・渋谷区の宮下公園で開催されました。全国から集まった1400人は、働くルールの確立を求める大きな運動をつくることを確認し、若者らでにぎわう青山や原宿をパレードしました。
 主催したのは全労連青年部、新聞労連青年女性対策部、首都圏青年ユニオン、民主青年同盟など6団体でつくる実行委員会。集会では「長時間労働・サービス残業をなくし青年の雇用を増やせ」「青年の雇用拡大のための予算を」「フリーター、派遣、請負の均等待遇」などを政府・大企業に求めるアピールを採択した。
 集会は昨年に続いて2回目。今回は運動を通じ労働条件を改善させた事例が目立ちました。造園会社で朝6時30から夜10時まで働いているという、神奈川県の青年は会社に不払い残業代を請求し、合計で187万円を支払わせたことを報告。「地域労組に加入し労基署に訴えたことが実った。多くの青年労働者に展望を伝えたい」と喜びを語りました。
 静岡青年ユニオンの代表は「同じ職場に1日7500円や8000円で働く派遣労働者が混在していた。絶対泣き寝入りしたくないとの思いで労働組合を結成、派遣の日給を8500円に統一させ過去の分との差額も支給させた。労働組合の力はすごい」との報告。
 
●若者を使い捨てにするな

 同日、プレ企画として開かれた学習・交流集会では、青年労働者が使い捨てにされている実情が次々に報告されました。
 大阪のケーキ屋で働いていたという女性は「時給換算すれば500円にしかならないような長時間労働で、病気になり、退職してしまった」と述べ、東京のベンチャー企業で働いていた青年は「営業先のアポがとれなければ1万円の罰金を徴収された。(仕事ができないことを)親にも報告すると言われた」という。
 労働組合を結成して職場を改善した事例も報告されました。埼玉県内の清掃会社で働く男性は「部長からは『契約社員は将棋の歩のようなもの。いつでもくびにしてやる』と言われた。雪の日に1分遅刻しただけで賞与を10万円も削られていた」と報告。「仲間と組合をつくり、削減をやめさせた。夏期賞与も従来の五倍に増額させた」と成果を語りました。
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