食費・月3万円、これで生活できるのか


最賃生活バトル・青年部が最低賃金生活に挑戦

京都府の地域別最低賃金は時給677円・・・この金額で憲法第25条で保障されている「健康で文化的な最低限度の生活」を送ることができるのか!?このことを実証するために、京都総評青年部では6月1日から1ヶ月間「げんなり!最賃伝説〜最賃生活バトル1ヶ月11.9万円生活〜」にとりくんでいます。
 最低賃金とは、労働基準法で「労働者をこれ以下で働かせてはいけません」と定められている賃金の最低基準額で、すべての労働者に適用されます。京都府の最低賃金677円は、なんと京都市の生活保護基準より低い金額です。
 総評青年部が設定した独身者向け「シングルコース」では、時給677円で1日8時間、22日働いたとした月収約11万9千円から税金、社会保険料、家賃、光熱費、電話代などを差し引いた金額で、1ヶ月間の食費や交通費、娯楽費などをやりくりします。自由に使えるお金は平均3万円弱。全体で約50人、府職労青年部からも5人が挑戦中です。
 挑戦者は、さっそく家で沸かしたお茶を持ち歩き、昼食には自分でつくったおにぎりや4つで88円のインスタント味噌汁、バナナなどを持参。夕食は半額になるのを待って買ったお弁当、残業の日は5つ270円のインスタントラーメンを職場でつくって食べるなど、日々の食費を抑える工夫をしています。しかし、数日目にして「体がだるい」「発車しそうなバスに走って乗り込む元気がでない」など、健康面に影響も・・・。 
 現在、青年層ではアルバイト、パートなどの非正規労働者が急増し、最低賃金ぎりぎりで働いている労働者も増えています。また、正規労働者の賃金引上げのためにも非正規労働者の賃下げ競争に歯止めをかけることが必要です。最低賃金生活の結果は報告にまとめ、京都労働局や最賃審議会への意見書提出資料として活用し、最低賃金額引き上げを求めていきます。(差し入れはとりくみ期間中にいただいても相当額に換算しなければなりませんので、終了後にお願いいたします。