げんなり!最賃生活

屈強な若者100人を大募集しています

機関は5月23日から6月22日

 時給678円、月給にして約12万円、これが京都府の最低賃金です。使用者はこの賃金以下で働かしてならないことになっています。しかし、この賃金でいったい食べていけるのか、昨年「最賃生活」に挑戦した若者たちがいた。その生活は、テレビでも話題をよんだ。
 1月間やりとおした挑戦者は少ない。途中で挫折。それもその若者たちを責められない。なぜなら、「最賃」での生活は人間らしい生活ができないからです。 やりとおした体験者の声を聞いてみよう。
 「友人からの飲みの誘いは何度も断った」
 「朝は食べない。昼はコンビニ。夜はご飯とおかず一品だけ」
 「無駄なものは買わない。無駄じゃないものも買わない。とにかくお店には近寄らない」
 ある日のメニュを見てみました。病院で働くYさんは「バナナにヨーグルト&ハチミツをかけて食べます。ただハチミツが高いかも…」
 建築関係のKさんは「近所の八百屋さんでだいこんの葉をただでもらってきて料理しています。あとニラが安いのでおすすめです」 文化的な食生活とは考えも及ばない食生活です。
 「体験」だけなら途中棄権はできるでしょう。実際に最賃以下の賃金で働かされている若者が増えています。しかも、社会保険や年金さえも保証されずに。職場では、無権利状態。
 
 昨年のこの「最賃生活」がマスコミで取り上げられました。京都府や政府にも最賃の引き上げを要請してきました。ところが、京都の時間給は1円引き上げられただけ。
 憲法25条には「最低で文化的な生活」が保障されなければならないことが明記されています。憲法を守り実践する義務が国会議員や首長に課せられています。日本の悲劇は、憲法を守る義務を負っている人たちが政治をになっていること。 最賃を引き上げることは社会全体の問題だといえます。だから最賃生活で「げんなり」する体験を多くの人に知ってほしい。今年も挑戦します。過酷な体験がまっていても、一歩でも前進するために。
登録〆切 5月13日(金) 問い合わせ・075-801-2308  京都総評青年部
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