夜10時をすぎないと現場から帰れない

忙しい中でも仕事のやりがい誇り求める青年

府職労青年部大会でホットに交流

 1月28日に開催された第42回青年部定期-大会では、15人の代議員が参加し、職場の状況、青年職員の実態を交流しました。
 府職労本部の福島書記長による学習会では、多くの資料を示しながら給与構造改革の問題点と小泉「構造改革」で進むくらし破壊・格差拡大の実態、要求実現へのたたかいの課題について報告されました。
 就学援助や無保険者、貯蓄ゼロ世帯、生活保護世帯の急増など具体的な数字をあげ、雇用破壊による貧困化の進行によって、公務員バッシングが国民に受け入れられる素地となっているという指摘がありました。「これまで財政難だしどうしようもないと思っていたが、公務員賃下げがスケープゴートにされているのだと分かった」との感想も寄せられました。
 青年部活動の総括・方針や要求書の提案をふまえた討論では、地方機関の統廃合に関わって「移動時間が長くなり、時間内に事務仕事ができず残業が増えている」「府民から府政に対する不満をよく聞くようになった。府民の目線、職員の目線で検討してほしかった」「管内が広くなり現場まで2時間かかることも。大雪で台風23号の復旧も遅れ、青年職員も夜10時を過ぎないと現場から戻って来れない」と問題が指摘されました。
 また「3年期限の任期付研究職員が、身分が安定しないなかで成果だけを求められている。『府民の目線で、府民に何が返せるか』という視点で仕事をしており、正職員として仕事ができるようにしてほしい」「北部の生活は気候に左右されやすく、調整手当の削減はおかしい」「臨時職員の均等待遇前進を」などの意見がだされました。
 いま、ゆきすぎた「官から民へ」の流れの中で耐震強度偽装、米国産牛肉の輸入問題、ライブドアショックなど矛盾が噴出しており、青年層から行政に責任を求める声も大きくなっています。青年部では知事選挙に向けて、それぞれの仕事を通して自治体の責任を考えていくとりくみ、職場の青年の顔がみえるとりくみを重視しようと決意を新たにしています。

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