「げんなり!最賃伝説」は、激しいバトルになっている模様です。6月という月は、結婚シーズンであったり、歓送迎会があったり、研修があったり、何かと出費が多い。
 女性のAさんは、なんと通勤途上にスピード違反。いっきに7000円も罰金、家にプチトマトを栽培して何とか食費を節約しようと努力したのもむなしい。最賃生活20日目にして、マイナスになって財布の紐が緩んだ模様。
 男性のMさんは、19日目にしてマイナス。交通費と通院費が家計を圧迫。一日444円の食費生活に突入するのが2週間目ぐらいから。最賃とは、食べるのもままならない賃金水準。 府職労で最賃生活中のI女史、自炊してお昼はおにぎり一個と必死に努力していたようですが、結婚式が入って、2週目にしてマイナス。K女史は、安いお昼の弁当を心がけていたが、化粧水を買ってしまって1週目からマイナス。

歓送迎会で飲み会が続き10目でオーバー

府職労Kさんの体験談
 生命保険料を毎月1万5千円払っているので、1カ月に使える残金は2万円、1日600円程度でした。今年は6月に異動もあり、歓送迎会や飲み会が重なって、毎回5千円近くの支出、10日目でオーバーとなりました。どれだけ節約しても、1日1000円以上は必要です。
 これではジュースも飲めないし、冠婚葬祭にも参加できません。いざというときのための生命保険や貯金をすることもできません。30日間ずっとこの金額で生活しなければならないと思うと、将来に希望が持てない金額だということがよく分かりました。
 ここでこれからの季節に合う節約メニューを2つ。節約のために納豆を食べていましたが、同じ食べ方では飽きてしまいますので少し工夫してみました。
冷やしたそばに納豆・タマゴの黄身、ネギ、出汁をかけた納豆冷やしそば。
冷奴に納豆・タマゴの黄身、ネギをかけた納豆冷奴。
 とても美味しいので、だまされたと思って一度ご賞味あれ。

最賃水準では、結婚なんてできない

府職労Hさんの体験談
 昨年、初めて挑んだ「最賃生活」でしたが、結果的に赤字となり、最低賃金で生活していくことの大変さを実感しました。
 「今年こそは!」と気合十分で挑んだ今回の「最賃生活」。スタート早々、思わぬ問題に直面しました。それは、知人や友人の結婚式です。6月は特に「June bride」と言われるほど結婚式が多く、私も6月上旬に大学時代の先輩の結婚式に出席しました。御祝儀やプレゼント、交通費などを合わせると、すぐに最低賃金で計算した1ヶ月分の給料をオーバーしてしまいました。最低賃金で働かざるを得ない若者が、知人や友人の結婚式に出席する機会は非常に多いと思います。逆に結婚式を挙げたいと思うことも多いと思います。いくら大切な知人や友人の幸せをお祝いしたくても、盛大な結婚式を挙げたくても、最低賃金で働いている若者には、制限されてしまう世の中であることを身を持って体験しました。
 結婚式で思わぬ出費があった分、日常の食費を制限するしかありません。私は実家に帰る度に、父が丹精込めて作ってくれた美味しい野菜をもらい、節約しています。これこそ、「パラサイト・シングル」の幸せかもしれません。



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