“カルテの保存どうするの”

洛東病院の廃止と山田府政を考えるつどい


府立医大のリハビリ医療の充実求める運動へ

 「洛東病院廃止反対、整備・拡充を求める会」は、2月8日ラボール京都で「洛東病院の廃止を強行した山田府政について考えるつどい」を開催しました。参加者は「患者・家族の会」などから35名でした。
 つどいでは、「洛東病院廃止に見る『総務省発』府政の異常さ」「京都をはじめとした現在の医療情勢」「洛東病院廃止に関わる議会論戦と各会派の態度について」「洛東病院廃止に続く、府内自治体病院の民営化・廃止の動き」について府職労、医労連、共産党府会議員団、京都自治労連からそれぞれ報告、質疑応答を行いました。
 参加者からは、「在院日数がさらに短縮され、ベッドの稼働率を高くするため診療科間の競争があおられている」「経営改革という意識改革が進められている」など厳しい病院の実態が報告されました。また、洛東病院の廃止が強行されて以降、大江や精華町など府内各地でも自治体病院の廃止や委託が急速に進んでいる実態も出されました。
 患者家族の会などからは「患者カルテを保管される移転先が不明であり、京都府へ要望してほしい。新しい病院に行って最初から検査し直しとなるとつらい」「民間ではカルテ保管を10年間しているところもある。京都府の責任を追及する必要があるのではないか」「府立医大のリハビリ部門の充実・強化が望まれる」「知事は、府民のいのちと健康を守って欲しい」など多くの意見や要望がだされました。
 これらを受けて「求める会」は、@現段階における患者さんの要求を再結集し、京都府へ申し入れを行う、A府立医大のリハビリテーション部門の充実・強化を求めることと、ひきつづき京都にリハビリ対象疾患全体の治療が行えるセンター設置を求める府民運動を展開することなどを確認しました。
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