大きい洛東病院のリハビリ医療の役割
公的病院の廃止はあってはならない
京都のリハビリ考えるつどい |
患者・医師・看護師・療法士などつぎつぎマイク
![]() このつどいは、山田知事が洛東病院の廃止条例を12月府議会に提出することを記者会見で表明した翌日に行われ、知事の廃止方針への批判、公的なリハビリ医療の重要性など中味の濃いものになりました。 増田府職労執行委員は「知事は府立医大でリハビリ医療が充実されるような発言をしているが、医大整備構想は8年がかりのもので、府民の批判をかわすため12月府議会で補正を組みつぎはぎだらけの急性期リハビリを開所しようとしている」「洛東病院が担っている回復期リハビリは民間でと、公的責任を放棄しようとしている」と批判。 ![]() 京都のリハビリ医療の後退招く洛東病院の廃止 基調講演を行った門京都第二中央病院長は、厚生労働省が介護と医療をつなぐ上でリハビリ医療が大事と様々な検討をしているのに、京都府のリハビリ医療は支援センターもなく全体像がはっきりしないし、遅れていることを指摘。 さらに、府立医大をはじめリハビリ医療の専門家を養成する教育機関の不足、脊髄損傷や切断等に対応する医療機関が整備されていない現状を示し、洛東病院廃止はいっそうのリハビリ医療の後退を招くと述べました。 洛東病院は、生活復帰へのリハビリを重視し成果をあげていることを評価、民間病院が採算を重視し回復期リハビリの充実が困難なことから洛東病院の廃止は患者さんには回復帰リハビリの道を閉ざすことにもなる、医大の整備と洛東病院の充実は同時に行われて当然と訴えました。 参加者からの発言では、患者の会から「洛東病院で職業訓練の作業療法を受け3ヶ月で仕事ができるようになった」「洛東病院が廃止になったらどこに行ったらいいか不安に思っている人が多い、寝たきりになるのではないかと不安」「知事は患者の気持ちで洛東病院の将来を考えてほしい」と発言。 公立病院の廃止はあってはならない また、リハビリ医療に従事している開業医から「京都のリハビリは本当にひどい。大きな病院では2ヶ月は入院させてくれず、老人病院はリハビリはしてくれない、個人病院ではマッサージだけ、開業医は犠牲的医療を行っている。公的病院こそが不採算部門に責任を持つべき、赤字だからといって簡単になくすことはあってはならない」「混合医療が導入されようとしているとき、患者さんの負担がいっそう大きくなる不安がある。そのためにも公的医療機関はなくてはならないもの」と参加者を激励しました。 洛東病院の廃止に反対する署名は目標の2万筆を突破、2万4千筆になりさらに広がっています。29日には洛東病院前で大街頭宣伝が行われます。 |
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