鳥インフルエンザ
拡散防止へ献身的に大奮闘 その3
 
 現地職員は不眠不休で作業

 現地園部では、家畜保健衛生所や保健所の職員は臨戦態勢。家畜保健衛生所には獣医師の仲間が、保健所には府内から保健師が支援に、作業従事者の問診や予防に全力をあげている。園部から帰って残された仕事を片づける保健師もいる。
 総務課や農林関係職場をはじめ振興局も土木事務所も日中は現場の指揮・作業、夜は翌日の体制づくり、土地改良事務所は埋設場所の穴掘りなど不眠不休がつづく。家畜保健衛生所には死んだ野鳥などが連日持ち込まれるようになった。これで、一日の従事者は府職員だけで300人を超える。真は防護服に班の名前など書き込んでいく現地職員)
 府職労船井支部は、職員の健康、作業条件の改善など要求を聞き取り、当局に申し入れてきた。水口支部長は、2月29日に鶏舎に入り消毒作業をしたのをはじめ3回現場に。その体験を踏まえ、2次にわたり申し入れをしてきた。
 「最初はたったまま食事を取ったり、トイレにもいけない状態がつづいた」という現場の状況。水口支部長は「みんな使命感に燃えてがんばっているが、体が限界に来ている。休務表が必要」という。

 「ガンバレ府職員」地元農民連からさし入れ届く

 こんな状況を見て、船井農民連から船井支部に土佐のミカン「文担」の差し入れがあった。「作業をしているのが府の職員だとは思わなかった、職員がこんなことまでやっているのか」「養鶏農家は、毎日卵を出荷できずにいるが、箱詰めだけはつづけている。鶏肉を出荷している農家は、出荷できずに鶏の目方が企画より超えてどうしようもない」と船井農民連代表は経営危機を訴える。
 一日も早く拡散防止のためにがんばっている府職員を激励したかったという。
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