たった1000円では増税で吹っ飛ぶ

全労働者の賃金改善へ全力

3・16全国統一行動で職場集会

 06春闘がヤマ場を迎えています。3月15日には、自動車や鉄鋼、造船重機など金属大手、金属労協などへの賃上げ回答がされました。今年の春闘は、大企業のぼろ儲けの中、賃金引上げの要求が強く、連合も賃上げ要求をせざるをえない状況のもとでのたたかいです。
 3年連続1兆円を超える利益を出しているトヨタ自動車、わずか1000円ですが4年ぶりに賃上げを要求した労組に、満額回答。2000円の統一要求をかかげた電機では、回答が1000円と500円に分かれました。6年ぶりに3000円の要求をかかげた鉄鋼は、最高益を出した新日鉄が厳しい姿勢をとったため賃金改善は約束したものの具体的金額は提示しませんでした。
 京都では、島津製作所が2000円の要求に対し1000円の回答です。
 06春闘の現時点の特徴は、連合が4年連続のベア・ゼロ、相次ぐ社会保障の改悪、増税に対する労働者の怒りからささやかではあっても賃上げ要求しましたが、それすらも値切るというところにあります。
 このような状況についてマスコミは、「たった500円や1000円ではサラリーマン増税ですぐにすっ飛んでしまう」と批判しています。 
 全労連などでつくる06国民春闘共闘委員会は16日、前日の大手の回答を受けて賃上げの上積みやサラリーマン増税反対などの要求をかかげ、ストライキを含む全国統一行動を展開しました。京都では、JMIUや建交労、医労連などをがストライキを実施。夜は、降りしきる雨の中、決起集会を行いました。
 集会には、知事選挙に出馬表明している衣笠洋子さんがあいさつに。小泉内閣の「構造改革」によってつくり出された「勝ち組」と「負け組み」応援、格差拡大を許さず、憲法を守る声を京都から上げようと訴え。 基調報告を行った河合京都総評事務局長は、06春闘の特徴を紹介しながら、京都知事選挙について「憲法改悪の動きが急速になっているもとで、憲法改悪ノーの審判を下す選挙であり、いまの知事の京都総評排除、偏向した労働行政にきっぱりと審判を下すたたかい」として全力をあげるよう呼びかけました。また、パートや派遣、契約などの非正規労働者の賃金改善、均等待遇改善を訴えました。 府職労は、昼やすを中心に職場集会を実施、1000人を超える組合員が参加しました。

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