輝け憲法・地方自治 小泉構造改革と対決 

府職労運動のさらなる前進誓い合う

大会成功と災害復旧へ奮闘

 府職労第80回定期大会は、折からの台風23号による甚大な被害が発生したもと、府民の安心・安全の確保と災害復旧・被災者支援にも奮闘するため、日程変更をはかり成功裏に終了しました。
 予定時刻に大会スタート 
 大会は、予定時刻に開会。議長が「この大会が若者にとって未来を感じ、府職労運動の歴史を受け継いでいくきっかけとなるように」と登壇のあいさつ。
 佐井委員長が、「21世紀の日本の進路にかかわる大きな転換点を迎えている」「憲法と地方自治にとってきわめて大事な1年。総力をあげてとりくむ」とあいさつ。 
 信号機故障によりJR山陰線が不通になったため、大会を成功させようと福知山から大阪回りで京都市内入りした代議員、2時間かけたバスで参加した代議員も次々とかけつける。河合書記長が05年度運動方針案を提案し、昼食休憩に。

 3時休会を決定
 昼食休憩後、議事運営委員会から台風の接近を考慮し午後3時に休会とすることが提案され、了承される。資格審査委員会から0時30分現在の出席代議員が180名で大会が成立していることが報告され、議長が大会の成立を宣言。
 
 短時間でも活発な発言 
 午後2時から討論が開始。
 「洛東病院をただ廃止≠ニ言う知事さん。まず、赤字に陥ったことを府民に謝罪すべきだ!」(洛東支部)、「鳥インフルエンザで職員が大奮闘。市町村合併したらこんな対応はできない」(船井支部)、「大江町で市町村合併の押しつけに反対し、住民投票条例制定運動で大きな世論を集めた」(舞鶴支部)、「京北町と京都市との合併では、住民と働く者の願いが生きる地方機関を」(北桑田支部)、「支部体制確立して参加型の運動づくりを大切にがんばる」(乙訓支部)、「憲法9条など宣伝活動に奮闘。分会の組合説明会で4名が加入」(府税支部)、「新たな段階に来た府政リストラに真正面からたたかっていこう」(福知山支部)、「地方機関再編で2回のアンケート。見える活動で組合を強く」(亀岡支部)、「学生も交えて府民のための府立大学のあり方を追求する」(府大支部)−など短時間だが、活発な発言があいつぐ。
 午後3時前、大会は休会に。組織・財政小委員会が開催され、付託された各議案の討論が行われた。 

 議事日程短縮を決定
 大会第2日目の21日(木)朝、京都府内で7名が死亡・行方不明との報道。テレビ画面では、舞鶴市の国道で水没したバスに取り残された乗客ら37人の姿。府内での被害の甚大さが明らかに。
 午前9時。大会再開の冒頭から緊急に議事運営委員会・支部代表の合同会議が開催される。台風23号による府内の被害が甚大となっていることから、大会に課せられた最小限の課題の実現を図りつつも、各代議員が速やかに職場へ復帰し、仲間とともに府民のために奮闘するため、議事日程を極力短縮したい、討論は可能な限り文書発言の形式をとの提案が行われ、拍手で了承される。

 これだけは肉声で伝えたい  
 ただし、これだけは肉声で伝えたい−との思いからの討論がスタート。
 「患者・家族のみなさんと共に寝食を忘れがんばっている。京都府の不当で乱暴なやり方には絶対負けられない」(洛東支部)、「支部連続学習会を開催中。成績主義は民間職場でも破綻済み。今こそ分断許さないとりくみを」(綴喜支部)、「青年部の楽しい企画をもっとみんなに知らせたい。協力を」(青年部)、「職場の声を要求化するのが組合の値打ち。年末むけさらにアンケート・交渉で全力尽くす」(女性部)−などの熱い発言が続く。

 各議案を全員一致で採択
 討論打ち切り後、前日開催の組織・財政小委員会の概要について山口委員長が報告。多田副委員長の討論まとめに続き議案の採決。第1号・2号・3号の各議案が全員一致で採択された。
 最後に、「日本を戦争する国にしないために憲法9条を守る草の根の運動をひろげよう」「府立洛東病院廃止ストップ、京都府のリハビリテーション政策の確立を!」の2つの特別決議と「府職労運動の伝統を受け継ぎつつ、全組合員の英知と力を集めて、21世紀の日本の進路を巡る『岐路』にふさわしい活動に全力で奮闘する」との大会宣言を参加者全員の思いとしつつ、団結ガンバローを行い、大会の幕が閉じられた。
 参加者全員は、災害復旧・被災者支援に奮闘することを誓い合って散会した。