最低賃金の時間額を850円以上に引き上げよ

 京都労働局に個人請願行動

 現行の最低賃金は、時間額677円で月額にすると10万円前後にしかなりません。家賃や水光熱費、年金保険料など経費を差し引くと生活費は3万円弱になります。これは、生活保護費をも下回っています。
 京都府の最低賃金は2年間据え置かれたままです。非正規労働者が急増する中で、最低賃金すらも守られていない状況も生まれています。
 最低賃金の水準を引き上げるとともに、企業に守らせる指導も必要になっています。最賃の引き上げ・改善は、低賃金の改善とともにそのまま消費に結びつきます。地域の賃金水準を引き上げる役割も果たします。 京都総評は、「最賃生活体験」(6月いっぱい)を実施中です。食費3万円弱でどれだけの「文化的な生活」ができるのか。朝抜き、昼はカップめん、映画や演劇、友達づきあいするともう生活できない、体験2週間目で悲鳴が聞こえます。 最低賃金の引き上げと全国一律最低賃金の法制化が求められていますが、京都総評は6月17日、集会とデモ行進を行い、京都労働局に対し個人請願し、次ぎの3点を要求しました。
 @京都の最低賃金を、時間額850円以上に引き上げること。また、新たに日額・月額表示を行い、日額6800円、月額150000円とすること。
 A全国一律の最低賃金制度を法制化するよう上申すること。その場合、ナショナルミニマム(国民生活の最低保障)を基軸とすること。
 B最低賃金違反の事業所への監督指導を強めること。