府政労働者の誇りをかけて心かよう府政を

結成60周年の年を意気高く

憲法と地方自治を京都から日本と世界へ

第82回府職労臨時大会での佐井委員長あいさつ

 おはようございます。府職労第82回臨時大会に、各職場を代表して参加いただきました代議員・傍聴者のみなさん、大変ご苦労様です。
 私たちの大会に、非常にご多忙な中、激励においでいただきました来賓のみなさまには、日頃からのお力添えとあわせまして心からお礼を申し上げます。
 休日での臨時大会の開催となりました。にもかかわらず、こうしてたくさんのみなさんのご参加をいただいたことに対しまして、心から敬意と感謝を申し上げます。

 
励まし合い、団結して60周年を意気高くすすもう

 さて、私たち府職労は、今年11月に60周年を迎えます。スタートした2006年は、府職労にとっても、日本と京都の将来にとっても、きわめて重要な1年になると思います。
 春闘アンケートの中間結果を見ますと、今後の生活を考えたときに「不安を感じる」が、89.2%にもなっています。「とりたてて不安を感じない」は、なんとわずか5.2%しかありません。「何に不安を感じますか」との設問に、年金・貸金・老後がダントツのベストスリーです。ですから、「政府に対する要求で特に切実なもの」との設問に対しては、庶民大増税ノー、医療・福祉の充実、年金の改善の順になっています。
 ここに示されるように、この1年は、憲法をめぐっても、庶民大増税と国民負担増の小泉「構造改革」をめぐっても、重要なたたかいの連続になると思います。 そして、府政労働者にとっては、「官から民へ」のかけ声のもと、公務・公共の職場・仕事に対する攻撃と、「給与構造の基本的見直し」をはじめ、貸金権利・労働条件への攻撃が激しさを増す1年になると思います。
 それだけに、お互いに励まし合って、しっかり団結して、記念すべき結成60周年の年を意気高くすすんでいきたいとおもいます。


  知事選挙は要求実現に直結するたたかい

 さて、府知事選挙は、告示まで今日をふくめて61日、投票まで78日という段階になりました。

 戦争の痛苦の教訓のうえにたって、日本国憲法は第8章で、平和のためにも、地方自治を明記しています。そして、憲法93条2項は、「地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する」と規定しています。
 知事選挙は、4年に一度、京都府政のあり方を、京都府民の直接投票で問う、非常に大切な機会です。
 憲法改悪の動きが加速しています。そして、都道府県を廃止して、道州制の動きが強まっています。加えて、今の知事は改憲論者、道州制論者であり、京都府をなくしてしまってもいいという人物です。それだけに、今度の知事選挙では、憲法と地方自治をこの京都から、日本と世界に発信させたいと思います。

 私たち府政労働者にとっては、京都府知事選挙は、私たちの要求実現に直結するとりくみでもあります。そして、自らの専門性、仕事への誇りを誰のために、どのように発揮していくのかが問い直される大切な機会です。
 
  
府政労働者の「良心」に信頼寄せる衣笠さん

  府政の現状はどうでしょうか。職場の仲間の発言です。「職場がどんどん悪くなっている。人を減らすことばかりで職場は持たない。パフォーマンスばかりの知事はごめん。実のある仕事がしたい」、「人員削減ばかりで、府民サービスをどうやってまもるのか」、「人員削減で5年先、10年先の仕事の責任を誰が取るのか」、「この1年、権限委譲の仕事を担当したが、準備や段取りの不十分さが目立った。かつての『さすが京都府の仕事』というやり方とは大違いだ。今後権限委譲と人員配置の検証をオール府庁でやってほしい」、「経理の仕事も民間にと検討が進んでいるが、これまで公務として責任を持ち、不正もなくやってきたのに、何かあったら誰が責任を取るのか」・・・
 みなさん、こうした府政労働者の切実な思いを、今の知事は少しでもわかるのでしょうか。その回答は残念ながらノーではないでしょうか。
 衣笠洋子さんは、1月6日、出馬の決意の中で、「暮らしの目線で、府民のみなさんと府の職員のみなさんと一緒になって、話し合いながら、憲法が暮らしに生きる京都府政をなんとしてもつくっていきたいと決意いたしました」と力強くのべられました。
 私は、率直に感動しました。それは、住民の幸せを願う府政労働者の「良心」に対する厚い信頼を、出馬表明の時点から寄せられているからです。
 職員の心を、自分の心とできる衣笠洋子さんと、職員の気持ちも理解できない、冷たい「官僚知事」との対決です。府政労働者の誇りをかけてとりくもうではありませんか。

 さて、府民アンケートの返信は、前回の25倍、3万1000通をこえました。アンケートには、「このままでは生きていけない」という暮らしの厳しさが切々とつづられています.子どもをめぐる悲惨な事件や、フリーターやニートという状態におかれている若者のことなど、社会のあり方をめぐる不安も語られています。「憲法9条擁護」も多数をしめ、平和の願いもつづられています。そして、府政への「不満度」は、60%と多数をしめました。

  時代がつくり出した女性候補・衣笠洋子さん 
 
 そして、この声に押されて、すばらしい女性の知事候補が生まれました。衣笠洋子さんは、「府民アンケートに託された3万人以上の方の思い、願いが、私の背中を押してくださいました」と出馬の決意をのべられました。
 時代がつくりだした知事候補、運動がつくりだした知事候補だと思います。私たちにとっては初めての女性候補です。女性はもちろん、大きな衝撃、すごい反応が府内一円にひろがっています。
 衣笠洋子さんは、「心の通い合う府政、子どもからお年寄りまで、府民が中心の暖かい府政を、皆さんとご一緒に力をあわせてつくろう」と訴えておられます。 その訴えに、あまり選挙に行かない人や政党支持なし層もふくめて、いわゆる庶民の間で、草の根の有権者の一人一人に共感と共同がひろがってきています。 その訴えは、とりくみにたちあがる仲間に元気をあたえ、一体感が生まれ、その輪がどんどん広がりはじめています。

 住民の幸せを願う自治体労働者として、地域や分野あらゆるところで、府民との対話と共同に全力を尽くし、私たち自身の手で、民主府政をつくりあげたといえるとりくみ、新しい歴史を刻むたたかいを、府職労として、見事にやり遂げようではありませんか。そのことを呼びかけて開会のごあいさつといたします。

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