引きつづきふるさと大江守るたたかいへ

この町がすき、この町で生きる
           
           由里義和さんが町長候補で大健闘  

 大江町長選挙は1月23日、投開票されましたが、「ふるさと大江を愛するネット」から立候補した由里義和さんが37%の得票で大健闘しました。この選挙は、伊藤堯夫町長の解職請求(リコール)に伴う住民投票を、来年1月3日告示、同23日投開票とすることを決めたところ、現職の伊東町長がリコール投票の前に辞職。町長選挙が1月18日告示、23日投票で行われたものです。当選は現職。
 大江町では、「住民ネットワーク」が結成され、6月に福知山と三和・夜久野・大江町の合併の是非を問う「住民投票条例の制定を求める」署名運動が起こり、有権者の66%が署名する直接請求が行われました。
 しかし、現町長は「条例制定すべきではない」という意見をつけて町議会にはかり、直接請求は否決され、11月に合併に調印、12月に議会議決という道筋どおりに進められようとしていました。
 心を痛める住民は、直接請求に署名した3143人の願いを果たそうと「3143ふるさと大江を愛するネットワーク」(愛ネット)を立ち上げ「町長解職運動」を決意、23日からリコール署名運動が始まりました。
 全国ではこの2年間で200を超える自治体で住民投票が実施されています。京都では、丹後6町で直接請求が否決され、三和・夜久野町などでも議会で否決されました。大江町では、町民からは「町民の願いに背を向けたまま合併に調印されると、たいへんなことになる」「このままでは、福知山に吸収合併される」「町長に疑問と不審を抱かざるを得ない」など、住民投票条例制定署名に協力しなかった住民からも賛同の声が上がっていました。  
 さらに台風23号で、たいへんな水害にあいました。役場の1階が机の上まで浸水、業務が不能に。災害復旧に力を注いでいる職員や住民の中には、「もし、合併したら、災害対応も困難になる」との不安が広がっていました。この災害復旧の中でリコール署名の期限が切れました。請求代表者は、住民投票実施や合併スケジュール延期への努力など、災害下のもとで認識を変えてほしいとの申し入れを伊藤町長に行いました。しかし町長はこれを拒びました。
 集約されたりコール署名は1802筆、必要署名数1554筆を上回りました。町長の態度を知った町民の中には、す水害で署名がぬれないように守った人や、開かない単価すの引き出しを必死にこじ開け署名を携えてきた人などいました。
 署名に取り組んでいた大江町の住民組織「愛ネット」は27日、「大江町に行政の組織があるから災害時に対応できるが、福知山に入ればどうなるか不安だ」「町長はまず、復興に取り組むべきです。合併はそのあと考える課題のはずなのに、どさくさまぎれに合併するのは許せない」と、選管に提出していました。
 「アイネット」は、引きつづき町民の要求実現のため奮闘する決意を固めています。 
トップに戻る