「府立洛東病院の廃止をストップし、
京都府のリハビリテーション施策の
確立を求める府民のつどい」アピール

               
2004年9月7日

 私たち「洛東病院の廃止をストップし、京都府のリハビリ施策の充実を求める会」は本日「きよみず」でつどいを開催し、現状認識と今後の運動について確認しあいました。
 昨日府立病院あり方検討委員会は、「京都府立洛東病院の今後のあり方について」と題する検討結果をとりまとめました。その内容は、(1)「洛東病院については、現在地での存続は適当とは言えず、今後、府民医療の充実という点も含めて、府立医大へ重点化を図るという方向が望ましいと思われる」(2)「リハビリテーションについては、京都府においては引き続き施策の充実・強化にむけて検討をすすめ、全体のビジョンを明らかにするよう努力することを求める」等となっています。
 私たちは「洛東病院廃止反対、整備・拡充を求める会」を結成し、「拙速に廃止の結論をだすのでなく、京都府のリハビリテーション施策の充実を求める」署名運動にとりくみ、わずか10日間で2400筆分が集約されました。「洛東病院で行っていただいているリハビリは、父や母、妻や夫のそして家族の生きる願いをつなぐ重要な、いのちの砦です。」「洛東病院は、京都府民の病院であって京都府庁のものではありません。」などの切実な声を知事とあり方検討委員に提出しました。こうした道理ある声と運動が、8月20日に報告された外部監査人による「全病棟廃止」とした提言をふまえて開かれた委員会の「意見」においても「廃止」とした文字を引用させなかったことはたたかいの成果です。また、洛東病院と府立医大との関係では、医大の外来診療棟の整備構想が8年がかりで行われるものであることや、府立医大の現在のリハビリテーション部が整形外科を中心に行われ、洛東病院で行われているリハビリ医療を府立医大に重点化することは現段階で不可能であり、医大の実態をふまえない時間と空間を超えた矛盾に満ちた無責任な内容となっています。「府が今後展開しようとするリハビリテーション施策」については、「京都府が全体ビジョンを明らかにするよう努力」を求めていますが、このことも現段階では、明らかにされていません。これで知事はどのように判断するのでしょうか。山田知事は、京都府のホームページの中には、「これまでの経済優先、物質優先の時代から、「こころ」優先の時代へと転換をすることは、すぐには困難かもしれませんが、府民の皆様に心豊かに暮らしていただけるよう、府民の皆様の問題に真正面から取り組み、府民の皆様の思いに立って、府民の皆様とともに考え、ともに行動したいと考えております。」と言われています。それなら、洛東病院の存続を願う府民の皆さん、患者さんの声を受け止めるべきです。府民のみなさまの思いにたって、ともに考え、ともに行動すると言われるのなら、洛東病院廃止を判断せず、京都府のリハビリ施策の充実を行うべきです。
皆さん、引き続き全府民的規模で「府民の医療、地域医療の低下を招く、府立洛東病院の廃止は行わず、府の責任で整備・拡充することと、京都府のリハビリテーション政策を確立し、それを担う施設として、機能強化をすすめるため奮闘しましょう。
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