自衛隊の「イラク派兵」は憲法違反

違憲訴訟の第一回公判が京都地裁で

 やめて!イラク派兵」の違憲訴訟第1回公判が7月7日開かれ、原告88名とサポーターなど約一三〇名が参加し、原告3氏と弁護団の意見陳述がおこなわれました。
 イラク派兵反対訴訟は全国で12裁判(11地裁)でおこなわれており、京都では第1次283名、第2次54名、合計337名の原告、50名の弁護団でスタートしました。
 法廷は傍聴席があふれ、途中で傍聴を交代して参加するなど、意気高い出発となりました。
 佐野・岩佐・伊山の3弁護士がパワーポイントを使ってイラクの実態、国際法上のイラク戦争の違法性、イラク派兵の違憲性、平和的良心と差し止め訴訟の意義などについて訴状の陳述。 続いて原告の3氏が意見陳述をおこないました。
岩井忠熊さんは、学徒出陣からベニヤ板制高速モーターボートの頭部に爆薬を付けて敵艦船に体当たりする訓練を経て、奇跡的に生還、戦後「なぜ日本はあのような戦争をしたのか」を大学で研究するために近代史を学んだ。満州柳条湖事件から第二次大戦に至る経の教訓から、イラク派兵が戦前と同じように法を犯して進んでいることを明らかにし、提訴の思いを述べました。
 須永安郎さんは、シベリヤ抑留から舞鶴へ引き上げ、舞鶴市民として自衛隊の実態や9・11テロ事件以降の移り変わりから、舞鶴と日本の平和を求める心情を陳述。
 黒木順子さんは、出征から帰還した父の心情を思いやり、YWCAの活動や薬害HIV・ベトナム反戦などの経験、南京を訪れ戦時中の被害経験を聞き、「平和のために努力して」と言われた言葉が忘れられないと、涙ながらに訴えました。 出口弁護団長が総括的に弁護団の意見陳述をおこないました。
 終了後弁護士会館で報告集会を開催、名古屋・大阪からの連帯の挨拶も受け、引き続き1000名の原告団をめざして奮闘すること、次回10月13日も大きな参加で公判をたたかいぬくことなどを確認、決意を改めて固め合いました。
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