自衛隊の即時撤退を

イラク訴訟の原告団・184人に、京都は12番目の訴訟

        7月7日に第1回公判

 3月4日、ハートピア京都で、「やめて!イラク派兵原告団・支援の会」結成集会が100名近い参加でおこなわれました。すでに全国では各地でイラク派兵違憲訴訟がたたかわれており、京都地裁は12番目になります。
 京都の第1回公判が7月7日10時から12時まで京都地裁101語法廷で行われることが決まっています。101法定は地裁では一番大きい部屋です。公判を控え5月11日(午後6時30分から9時)に京都弁護士会館で学習会が行われます。
 結成集会では、府内各地から参加した原告や支援者が「孫から、おじいちゃんはイラク戦争の時どうしていたの?といわれないように」「新聞で知って駆けつけた。喜んでいる」「名古屋訴訟に参加しているが、京都に変わろうかどうか考えている」「反対の声をあげる場所ができて参加した」など、全員が一言ずつ参加した思いをのべ、決意を新たにしました。
 この裁判は憲法違反はもとより、「イラク特措法による派遣をしてはいけない、派遣されている自衛隊を撤退させよ」を求めて、国を被告として争う裁判です。  とくに、平和的生存権の具体的内容である平和を求める良心の自由の侵害を許さず、これを間接的に侵害した事による国家賠償を請求することとしています。原告団は184名、支援者42名(当日現在)、弁護団は50名(常任弁護団15名)ですが、引き続き原告を大きく増やしていく予定です。
 名古屋では 「イラクへの自衛隊派遣は憲法違反」 として国に派遣の差し止めと違憲の確認、 原告1人あたり1万円の慰謝料を求めて提訴。 2004年4月の第2次提訴で原告数は全国規模で2300人を超えました。
  大阪では原告の数は今年2月15日に208人が第4次提訴をしたこととあわせて1045人におよんでいます。 大阪での 2月24日の公判にはイラクから、 ハッサン・アボットさん (バグダッド在住のフリーライター) が来日し、 原告のひとりとして大阪地裁で証言しました。 サマワでの自衛隊について 「今のイラクに必要なのはガンの薬であり、 爆発で傷ついた人たちへの手当てです。 人道支援というならまず病院に薬や医療機器、 ベッドを。 つぎに学校の整備を。 こうしたことをするべきです。 日本政府には犠牲になったイラク人のことを考えてほしいと思います。 イラク各地で米兵に殺され、 自爆テロが頻発するようになったのは、 アメリカの占領が始まってからです。 アメリカに占領をやめよ、 と言ってほしい」 と今のイラクの実態、 アメリカの戦争犯罪を訴えるためにハッサンさんは熱っぽく話します。
 原告団の共同代表に岩井忠熊(立命館大名誉教授)小野誠之(弁護士)の両氏を選出、弁護団長には出口治男弁護士が当たります。
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