イラク派兵承認案の強行採決に怒りを込めて
抗議するとともに、自衛隊派兵計画の撤回を
強く要求します!

 自民、公明両党は1月30日の夕方、衆議院イラク特別委員会での質疑を一方的に打ち切り、イラクへの自衛隊派兵承認案を強行採決するとともに、深夜に与党単独で本会議を開催し、31日の未明に強行採決しました。
私たちは、この暴挙を絶対に許しません。憲法を踏みにじり海外の戦場に自衛隊を派兵する暴挙を、国民に対してウソを重ねて強行した小泉首相に強く抗議するものです。
小泉首相の最大のウソは、イラクの大量破壊兵器保有を断定し、それを口実に無法なイラク戦争を支持したことです。イラクに大量破壊兵器が存在しなかったことが明らかになった今でも、小泉首相はアメリカの戦争は正しかった主張しています。このことは、国民を欺くこと以外のなにものでもありません。
 また、存在もしないサマワ市の評議会を「存在する」と答弁して後で答弁を撤回したり、先遣隊が評議会議長に面会もしていないのに防衛庁長官が「会談した」と述べた後で答弁内容を変更するなど、「イラクは安全である」と国民を誤魔化すために、ウソの答弁を繰り返しました。
「自衛隊は占領軍当局の指揮下に入らない」という首相答弁も、自衛隊のイラク派兵が憲法の禁止する交戦権の行使にあたることを誤魔化すためのウソであることは明白です。
 自衛隊のイラク派兵は、日本の軍隊が他国の領土で他国民を殺害し、自衛隊員からも戦死者を出すかもしれない、憲法に反する危険で根本的に誤った道に突きすすむ暴挙です。こうした暴挙をウソを重ねて強行した自民、公明両党は絶対に許せません。
 日本はいま、戦争と占領加担への道をすすむのか、それとも憲法9条を生かした平和の道を選択するのか、まさに歴史の岐路にたたされています。
日本を再び暗黒の道に導くのではなく、世界の国々とともに平和の道をあゆむため、自衛隊のイラク派兵計画を即時撤回し、派兵のたくらみをやめるよう強く求めます。
  内閣総理大臣 小泉純一郎 殿
             2004年2月2日  
                京都府職員労働組合第14回執行委員会
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