くらしと憲法・平和を守る力をあつめメーデーへ

 メーデーの原点、人間らしい暮らし求める要求高く

 メーデーの発端は、1886年5月1日にアメリカの労働者が「8時間労働制」を求めて、実施したゼネストです。
 いまの日本では、大企業が空前の純利益を上げている一方で6年連続の実質賃金の引き下げ、成果主義賃金の導入、長時間労働、残業手当の不払いなど労働条件は悪化するばかり。若者の10人に1人が失業し、不安定雇用や最賃スレスレの条件で働かざるをえない人々が急増。
 年金の保険料引き上げと給付の削減、特養ホームに入居しても食事や住居費が徴収される介護保険など、社会保障の改悪もすすめられています。
 日本で「メーデー」と銘打った最初の集会は、1905年の5月1日夜、東京の平民社2階で開かれました。この時代、屋外集会は警察に弾圧されたため、屋内の茶話会として開催されたのです。
 
 憲法改悪反対の声高く 戦争する国にするな
 
 日本で公然とメーデー集会が行われたのは、1920年5月2日(この日が日曜日だったため1日ではなく2日に実施)です。東京上野公園に5000人が集結、治安維持法の撤廃、失業の防止、最低賃金制の制定、シベリアからの撤兵をかかげ、「万国の労働者団結せよ」と訴えました。
 1937年の「日中戦争」開始後、日本のメーデーは、二・二六事件の1936年に禁止され、復活は46年5月でした。
 メーデーの歴史は、労働者の生活改善や権利の確保、平和のスローガンとたたかいで彩られています。
 いま、自民党や公明党、民主党を中心に憲法改悪の動きが強まっています。その中心は9条を改悪し自衛隊を軍隊と位置づけ海外派兵できるようにすることです。国民投票条例案づくりもすすめられ、マスコミ規制、言論統制が盛り込まれようとしています。
 今年のメーデーは、自衛隊のイラクからの撤退、憲法を守るとりくみです。
 
 被爆60周年・核兵器廃絶へニューヨーク行動と連帯 
 
 被爆60周年を迎え5月にNPT(核不拡散条約)の再検討会議がニューヨークで行われることにあわせ、100万人行動が行われる同じ日にメーデーが開催されます。
 京都では、二条城前で集会が開催されます。サンデーメーデーの今年、家族そろって参加できるので「ファミリーメーデー」といきましょう。
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