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退庁時間が来ても帰りずらい
同じ仕事していても給料が安い

 全国の自治体で、正職員が削減され臨時・非常勤の職員に置き換えられています。中には、偽装請負が摘発されるような状況も。
 京都府では、総務事務の電算化などで人員が減らされ、たくさんの臨時職員が配置されています。臨時職員の賃金・労働条件は、まだまだ整備されておらず、決していい状態ではありません。
 府職労北上地協は、4月18日、「臨時職員・嘱託職員の集い」を開催し、50人を超える臨時職員・嘱託職員さんが参加されました。「集い」で、職場実態や要求、労働組合についてのアンケートをお願いしたところ、40人から切実な声も含めた回答をいただきました。
 賃金については、「安い」と回答された方が27人で圧倒的に多く、なかには「気がつけば私はワーキングプアだった」などの声も寄せられ、府庁の職場でもワーキングプアをつくりだしている現実が明らかになりました。
 休憩時間については、12時15分〜13時との回答は28人、12時〜13時は10人でした。昼休み45分と回答された方でも18時頃まで仕事をしている実態も明らかになりました。また、GWの5月1日・2日と毎月1回、勤務しない日を強制されることについても12人が「やめてほしい」と回答しました。労働組合については、「必要」と回答された方は25人、「どちらかと言えば必要」の方が13人で、ほとんどの方がその必要性を認識されていました。労働組合への加入を視野に考えておられる方もおられました。 その生の声を紹介します。

勤務時間の管理は徹底したい

 本部では、早速、人事当局にアンケートの声も紹介しながら、休憩時間と終業時間の取扱の徹底、GW中等の勤務しない日の強制をやめることなどについて申し入れました。人事当局は、「休憩時間と終業時間の管理はさらに徹底し、問題がある職場は個別指導もしたい」「GWの連休中の勤務しない日の強制については、職場の実態を確認したい」と答えました。

■「臨時職員・嘱託職員のみなさんへのアンケート」から
(困っていること)
・年齢的なこと等を含めてパワーハラスメントを感じることがある。
・終了チャイムが17時30分にしか鳴らないので、仕事をしているとつい時間に気づかず帰りが遅れてしまう。
・17時15分に先にひとりで職場から退庁しにくい。
・職員とほぼ同じ内容の仕事をしているのに、それプラスで様々な雑用を積まれること。
・所属だけでなく島によって臨職の扱いが全く違う。雑務を押し付ける。
・作業の丸投げや一時に大量の仕事がまわってくることがある。
・仕事内容を把握している人がいなく、仕事の説明をあまりしてもらえず、自分で資料を調べて考えながら働かなければならない。
・臨時職員が職員と同じ仕事はできないと思うのですが、任された仕事をどこまでしたらいいか、できるのか分かりません。


(労働組合にとり上げてほしいこと)
・勤務初日に「要綱」は配布すべきだと思います。民間は労働条件の説明もしくは就業規則の配布があります。労基法に定められています。
・当然のように頭数からはずす(慣例ですので悪気はないと思います)といった職場にしないよう気づいてほしい、とお願いしたいです。
・通勤手当の実費支給と雇用期間の延長の実現に向けてよろしくお願いします。
・交通費全額支給、嘱託への希望要求、人権的扱い(バイト呼称など)、ボーナス、昇給、退職手当。
・長期休暇(GW、年末年始)を正職員の方と同じにしてもらいたい(注「休みの強制」のこと)。休みが多くて収入が少なくなるので生活が苦しくなる。
・同じ臨時職員でも仕事量が違いすぎる。庶務集約は仕事が多いのに、さらに仕事を頼まれる。他と違いすぎる。
・早く帰れなくてもいいので、タイムカード導入するなりしてチェック体制をしっかりしてもらって、時給制にして残業代を払ってほしい。
・月1回の(第2月曜)の休みを月の中で自由に動かせるようにしてほしい。


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