京都府知事選挙の告示あたって 府職労の訴え

 組合員のみなさん。
 京都府知事選挙が23日告示されました。
 耐震強度偽装事件、ライブドア事件、米国産牛肉輸入事件、防衛施設庁官製談合事件のいわゆる「4点セット」など、いま、「市場主義・規制緩和万能」としてすすめられてきた小泉改革の害悪が国民的に明らかになりつつあります。また、最近の世論調査でも87%もの国民が「所得格差の拡大を感じる」(19日付け京都新聞)と答えるなど、格差社会の拡大に対し大きな不安が広がっています。しかし、小泉内閣はこれを改めるどころか、憲法改悪のための国民投票法案、いっそうの負担を押しつける医療制度改悪や庶民増税を強行しようとしています。

 今ほど国の悪政から府民のいのちと暮らし、営業を守る防波堤としての役割が京都府に求められている時はありません。
 しかし、「小泉改革に同感」と言ってはばからない今の知事のもと、国言いなりに弱い者いじめの政治がそのまま京都府に持ち込まれています。その結果、3万通をこえて寄せられた民主府政の会のアンケートに現れているように、「"痛み"押しつけ、ガマンも限界」、悲鳴にも似た切実な声がうずまいています。また、今後5年間で1,500人もの職員削減などトップダウンで職場に押しつけられる様々な「改革」に、「このままでは府政と職場が無茶苦茶になる」との声が寄せられるなど私たち府職員の働きがいも奪われています。

 この様な中で、衣笠洋子さんが訴える「ムダづかいや大企業応援をやめ、暮らし応援の府政に」の思いは立場の違いを超えた多くの府民と私たち職員の共通の願いとなっています。「憲法・いのち・くらし−心かよう府政を」「府民に冷たい官僚知事から、暮らし応援・あったか女性知事を」との声は日ごとに増しており、衣笠洋子さんへの期待の高まりとともに、府民が主人公の府政実現の絶好のチャンスを迎えています。 今度の知事選挙は、今後4年間の京都府の代表を選ぶ選挙であるとともに、小泉悪政のもと、全国民にかわって、小泉改革に審判を下す選挙でもあります。知事選挙に勝利し、政治の流れを変え、私たちの働きがいとともに、憲法改悪阻止をはじめ国民的要求の前進に向けともに頑張ろうではありませんか。

 "痛み"押しつけガマンも限界、いま府民と心かよう府政を、知事が変われば府民の暮らしも私たちの職場も大きく変わります。府政転換に向け、是非、全ての組合員のみなさんが、この府民との共同事業に積極的に参加されることを訴えるものです。
                  
2006年3月23日 京都府職員労働組合執行委員会

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