電子決裁 異常な超勤 フラット化

職場から聞こえる悲痛な声

 経営改革プランのもと、様々な“改革”がすすめられていますが、そこでは給与構造改革、人員削減、庁舎活用、電子府庁など経営の観点からの改革が、あらゆる面で職場の困難を拡大しています。
 超勤とフラット化をはじめ組織改変のもとでの混乱、振興局再編統合での職員の負担の増大、電子府庁など現場軽視ですすむ改革に多くの職員が危うさを感じ、「このままで職場と府政は大丈夫か」の声や働きがいの喪失感が広がっています。
 構造改革路線の綻びが明らかになりつつあるもとで、府民と心かよわせる府政への転換の期待とエネルギーはかつてなく強くなっています。職員が府民のために働きやすい職場環境、やりがいをもてる仕事めざして、職場に起きている問題や要求を結集し、06春闘の職場要求づくり運動のなかで解決を迫っていきましょう。


 この間の各種学習会や「府政・職場アンケート」で
 寄せられた職員の声

○夫も府職員ですが、日々夜中にならないと帰ってきません。超勤はもちろんほとんどついてません。それ以上に健康面と睡眠2、3時間でフラフラと仕事に行き、帰り、事故も心配です。平日できない分、土、日にやっています。鍵の貸出簿見てください。最近は子どもも父親のいない生活に慣れてきています。まちがってます!!
○ボロボロになるために生まれてきたわけではない。たとえ、全額超勤分を支払われても心は病んでしまうだろう。
○超勤は多いと思います。完配されないのは許されないことだと思います。
○職場アンバランス(人員、業務等)。
○深夜、土日祝日なし。“ナポレオンの生活”となげく職員は各課1人どころではないのでは?その上、タダ働き!この両面を許さないたたかいを。
○仕事量に見合った人員配置をしてほしい。
○「財政」の都合で「財政」が予算をつけないのはおかしいです。いくら私の不払い分があるか、ハッキリ教えてください。
○フラット化で担当でないとわからない。ゆえに、議会待機ということになってる気がする。フラット化って、上の責任がなくなっただけじゃないの?アルバイトがふえて、やってもらえない仕事がふえ、結局職員がその分やってると思う。
○トライアスロンですね。
○労多くして実少ない。決定は上司の思いつきが優先されているようだ。
○京都府の組織をどうするか、やり方をどうするかという仕事ばかりが多い。
○6月からスタートして、次は6月補正に向けて作業が待っています。同じ作業を4回はしました!
○何のためにやっているのか、実感が持てない。
○仕事でギスギスすると人間関係もギスギスし、子育てしつつ仕事するのはどんどんやりにくくなっています。子どもの生活をゆったり見守りつつ仕事ができるような職場や人間関係がほしいです。
○事務所の統合で現場が遠くなり仕事にも支障をきたしている。利用する府民の方はもっと大変だろう。元に戻すのが賢明。
○十分な準備なしにトップダウンのような「改革」で、現場は混乱している。それぞれの職場で問題をもっているなかでの「改革」で、職員はもとより、府民にも迷惑がかかっている。「改革」をとりあえず行い、起こる問題に対応するだけ。
○地方機関の統廃合により、防災時の連携がとれなくなったり、また権限委譲に伴い事務が理解されずにすすんでいる。
○事務所が大きくなりすぎて、管内の把握が難しい。他の部署と場所が離れたことにより交流がなくなり、調整に時間を要するようになった。
○現場サイドのフットワークの重要性を再度見直してもらいたい。
○広域化で1つの現場を往復するだけで2、3時間かかる。8時間勤務のなかで移動に2、3時間もとられることになり、効率のいい仕事はできない。
○コストに代えられない仕事もあるので、すべて改革という名のもとに一律に組織を見直すことは弊害が生じる。
○安心・安全な生活をめざし、本庁の机だけで考えたとりくみでなく、もっと現場に向けたとりくみを。

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