府民の声と願いうけとめ憲法と地方自治が輝く京都を

佐井府職労委員長の新春のメッセージ

                痛ましい事件の中での新年

 新年あけましておめでとうございます。
 組合員のみなさん、ご家族のみなさんが、お元気で新しい年を迎えられたことを心からお慶び申し上げます。
 とはいえ、世界中で紛争やテロ、自然災害が後を絶たず、国内では小泉暴走政治による憲法改悪、大増税計画が、主権者である国民の思いとはかけ離れたところで急ピッチで進められています。耐震構造偽装事件のように安全まで企業のもうけの対象にするモラル破壊が横行し、競争原理による貧富の差の拡大や子どもたちの相次ぐ痛ましい事件など、とても正月気分ではいられないような年明けです。

住民との共同をいっそう強める年に

 また、公務員に対しても、「官から民へ」「小さな政府」のかけ声のもと、異常とも言える公務員攻撃がマスコミを総動員して行われ、公務労働者と民間労働者、公務員と国民との「対立」を意図的につくり、「分断」する動きが強まっています。
 京都府当局も「府民サービスを守るための経営改革プラン」と称して、「全国最大規模の人員削減」を打ち出し、新たな評価制度の導入など「給与構造改革」を府職員に持ち込もうとしています。
 そうした中で、昨年、民主府政の会が行った府民アンケートは、空前とも言える3万人を超える府民から回答が寄せられました。その半分近くが、「もう限界です」という切実な暮らしの実態や府政への思いがぎっしりと書き込まれている一方、「府職員の定数を減らせ」という声もまた多く寄せられています。

いっしょに府政を考え、合意づくりを

 今年は、4年に1回、京都府民が府政のあり方を選択する京都府知事選挙の年です。私たち府職員にとっては、府政労働者としての専門性、仕事への誇りを誰のために、どのように発揮していくか、どうしたらアンケートに寄せられたような府民の切実な声、願いをうけとめる仕事ができるのかを問い直す機会でもあります。
 何が原因で、こんな社会になってしまったのか、どうしたら平和で、みんながあたりまえに安心して暮らせる社会がつくれるのか、原点に立ち返って考えるとともに、府民の中にとびこんで、京都府を「経営体」に変質させてよいのか、「小さな府政」でほんとうによいのか、いっしょに府政のあり方を議論し、合意を築いていくことが求められています。

結成60周年、府政労働者の誇りをかけて…

 府職労は今年11月、結成60周年を迎えます。「二度と赤紙(招集令状)を配らない」「府民の幸せなくして自治体労働者の幸せはない」という60年の府職労運動の輝かしい歴史に学び(伝統を引継ぎ)、府民が主人公、憲法と地方自治が輝く京都府政を必ず実現するため、それぞれの職場や地域で、またそれぞれの仕事を通して、府政労働者の誇りをかけた最高の運動を展開していきましょう。
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