昨年上回る賃上げ回答

さらに上積みめざす

05春闘は後半戦のたたかいへ

 全労連はこのほど開いた幹事会で05春闘の到達点と今後の取り組みを確認しました。
 3月段階で賃上げ回答水準が前年同期を上回っていることを評価。無回答や賃下げ回答のまま春闘を「流れ解散」させず、回答の引き出しと上積みを進めるため、粘り強くたたかう構えです。
 国民春闘共闘委員会の集計(3月31日)によると、251組合が引き出した回答は加重平均で6293円、1.94%で、前年同期を428円、0.11ポイント上回りました。ベアゼロ(定昇のみ)が目立ちますが、昨年に比べて定昇カットや賃下げ回答は大幅に減少。回答を得た組合の5割強が前年実績以上となりました。要求提出とスト権確立は前年を上回る状況で、企業内最賃協定やパート時給引き上げなども進んでいます。
 全労連は回答水準を「極めて低額」としつつも、数年ぶりに前年水準を上回ったことなどから、「今後のたたかいの一定の足がかりとなる」と評価しています。 ベア回答が示された組合は積極的な上積みをめざします。同時にすべての組合が早期の回答引き出しに全力をあげるよう強調。「無回答や賃下げ回答のまま春闘を『流れ解散』しないことを徹底し、粘り強くたたかう」としています。4月20日の第二次全国統一行動を軸に後半戦を強める。 今春闘ではCSR(企業の社会的責任)追及の運動として「企業通信簿」運動に初めて取り組んみました。配布したチェックリスト(企業通信簿付ハガキ)が返送されており、集約した上で、五月の連休明けに結果を発表する予定です。
 憲法改悪阻止のため署名運動を継続して進める。5月13、14日の全国交流集会(共同センター主催)を運動の飛躍的な前進につなげていく方針です。