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2016年04月04日

経済的理由で患者が治療中断
保団連が調査

医師の4割が経験あり

 開業医でつくる全国保険医団体連合会(保団連)の「2015年受診実態調査」(第一次全国集計)で、約4割の医師・歯科医らが患者の経済的な理由による治療中断を経験していたことが分かった。

 昨年11月から今年の1月にかけ、全国の加盟保険医協会・医会を通じてアンケートを行ったもので、今回が2回目。1万人を超える会員が回答を寄せた。

 医科の治療中断事例で多かったのは「高血圧」と「糖尿病」で、全体の6割を越えた。歯科では「歯冠修復および欠損補てつ」(金属を歯にかぶせる・歯の詰め物をする治療)が9割で、「う触(虫歯全般)」「歯周病」も6割を越えた。

▲治療費払えず重病化

 調査では、患者が治療費を抑えるため重病化に至った事例も報告されている。

 「1日2回の薬を1日1回にして(コントロール不良になると分かっていても)受診日数を減らしている」「(糖尿病治療の)インスリン服薬を指示量より減らしている」など、節約のため患者の服薬量が不十分になってしまう事例が少なくない。

 歯科では「痛みがとれたら通院をしなくなる」傾向が強まっているという。「経済的な理由で一回の支払額を3000円以内に抑えるなど、必要なのになかなか補てつ(詰め物)をしに行けない方が増えている」「(詰め物の)装着を先延ばしにされた」などの回答があった。 (連合通信) 

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