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2016年03月07日

核兵器のない世界へ新たな行動を
2016年3・1ビキニデー行動

国連加盟国の8割が核兵器禁止支持

 2015年5月のNPT再検討会議の結果を踏まえ、秋の国連総会では核兵器の非人道性に焦点を当て核兵器の廃絶を強調する諸決議が、圧倒的多数の国々の賛成で採択されました。今日、国連加盟国の8割が核兵器禁止を支持し、7割を超える国の政府が核兵器禁止条約の交渉開始を求めています。国連主催で核兵器を禁止する法的措置を議論する「作業部会」が設置されるなど、核兵器廃絶への動きが加速しています。

 人類の未来を守るため核兵器禁止を共通の目標に行動する人々の、国際的連帯・国民的共同の場として「3・1ビキニデー日本原水協全国集会」、久保山愛吉さんの献花墓参平和行進・墓前祭ならびに原水爆禁止世界大会実行委員会等による「3・1ビキニデー集会」、などが2月28日から3月1日にかけて静岡市、焼津市で開催されました。(写真は、焼津市内・連合通信)

 3月1日の朝、アメリカによるビキニ環礁水爆実験の被害で亡くなった「第五福竜丸」元無線長久保山愛吉さんへの献花墓参行進(ビキニデー静岡県実行委員会・日本宗教者平和協議会主催)が、JR焼津駅から墓がある弘徳院まで行われ1,500人が参加しました。

 3月1日午後からは、原水爆禁止世界大会実行委員会、静岡県実行委員会共催の「3・1ビキニデー集会」が、第五福竜丸の母港がある焼津市内で開催され2,000人が参加しました。

 主催者報告で世界大会実行委員会の野口邦和代表が「核兵器のない世界は今や究極の課題ではなく、実現可能な課題だ。被爆の実相普及にとりくみ、平和といのちと暮らしを守る全国の運動とも連帯し、大きな高揚をつくりあげよう」と呼びかけました。中野弘道焼津市長が来賓あいさつ、松井一実広島市長、田上富久長崎市長からメッセージが寄せられました。

 スペシャル対談「核兵器のない世界の実現を目指して」では海外代表のトニー・デブレム前マーシャル諸島共和国外相が、核兵器保有国を国際司法裁判所に提訴(米国による核実験による将来世代に及ぶ被害は私たちを永遠に侮辱し傷つけると告発)したことについて報告。「正義が勝利すると確信している」と述べ、3月7日にオランダのハーグで初の口頭弁論が開かれることを紹介。「私たちが提訴したのは、保障を求めるからではない。核廃絶にむけた条約の交渉を開始してほしいからだ」と訴えると会場から大きな拍手がおきました。

 ビキニで被爆したのは第五福竜丸(静岡)だけではないと、高知県から政府文書を公開させて、実態の解明と労災認定をもとめている取り組みが報告されました。

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