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「言論統制が始まっている」 |
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日本ペンクラブ主催シンポで |
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日本ペンクラブ主催のシンポジウムが7月23日に都内で開かれ、3月までTBS報道番組「ニュース23」のキャスターを務めた毎日新聞特別編集委員の岸井成格さんが、番組降板の経緯とメディア規制について語った。 岸井さんは番組内で40回にわたり安保法の問題点を取り上げ、法案成立時には「(問題のある安保法の)廃案に向けてメディアは動くべき」と発言した。それをきっかけに攻撃が始まった。岸井さんは報道を萎縮させるような経過について報告した。 「番組への直接の抗議ではなく、記者クラブ内でのオフレコ懇談会で自民党の幹部らが『最近の岸井はおかしい、あの番組は偏向している』と一斉に言い、記者はそのまま発言を上層部に報告する。TBSの株主総会でもスポンサーの株主から同様の発言があった。こうしたことが続き、萎縮する空気が作られていった」 さらに、右翼が番組を名指しで非難する街頭宣伝を行ったり、ネット上で岸井さんや番組を中傷する匿名の発言があふれたりして、番組制作の現場が対応に追われ疲弊したという。 シンポジウムの最後にはこう呼びかけた。 「これまでの取材経験から、戦略的に着実に言論統制が始まっていると感じる。恐らく現在は実験の段階で、権力側はその成功体験を積み重ねている。権力の暴走は始まっている。このことを読者、視聴者と共有できるかどうか、メディアは正念場だ」(連合通信) |
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