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2016年05月30日

「保育園落ちた」の声生かそう
女性研究者らがシンポ

子育て世代と選挙を考える

 「保育園落ちた日本死ね!」という一人の母親の匿名ブログが反響を呼び、国会で取り上げられたのは今年2月。これで火がついた女性たちの声を選挙につなげようと若手の女性研究者たちがシンポジウムを企画した。

▼自己責任はやめよう

 5月22日の日曜日に開かれたシンポジウムの会場は20、30代を中心とした女性たちで埋まり、子ども連れの姿も目立った。

 一児の母でもある芥川賞作家の川上未映子さんは「ブログをきっかけに世の中が動いていると感じる。一つ一つの行動が大きな図として現れ、変化を起こすのではという予感がある」と話した。

 ジャーナリストの治部れんげさんは、「日本では女性の負担が自己責任で片付けられてしまっている。育児に忙殺されて母親は声を上げにくいため、保育も介護も女性が無給でやればいいという考えで予算が決められる」と指摘した。

▼政治家を巻き込もう

 待機児童問題に取り組む野党議員も参加した。

「まだまだ政治家は遠い存在」という会場からの指摘に対し、民進党の山尾志桜里衆議院議員は「待機児童問題ではブログ、国会前デモ、署名と、それぞれが行動した。私は国会で質問するという役割。政治家もプレーヤーの一人にすぎないと思ってほしい」と応えた。共産党の田村智子参議院議員は「野党で保育士の処遇アップ法案を共同提出できたことも、世論が政治を動かした結果」と述べた。

 上智大教授の三浦まりさんは「政治家は私たちの声を聞くのが仕事。声を上げ与野党に政策を競わせることが大切」と選挙までの「戦い方」について言及。 主催者の一人、大阪大学大学院生の元橋利恵さんは「子育てで新聞を読む余裕もなく、見るのはSNSだけという母親も多い。政治から遠ざけられている彼女たちにもっと情報を発信したいと思いシンポを企画した」と話していた。(連合通信) 

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