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2016年03月22日

単純平均で5305円
国民春闘共闘

低額回答にスト配置も

 全労連や純中立労組でつくる国民春闘共闘委員会が3月18日、2016春闘回答の初回集計をまとめた。有額回答を引き出した164組合の回答は、単純平均で前年比417円マイナスの5305円(1・94%、定昇相当分込み)、加重平均で同249円プラスの5624円(1・89%、同)となっている。
 同委員会は「生活改善の切実な要求に対し、十分な回答になっていない」と述べ、上積みを獲得するよう呼び掛けている。 同一組合での昨年比較では511円下回ったが、約4割で前年実績以上の回答を得ているという。最高額は出版労連の1万2580円で、8組合が1万円以上を引き出している。
 非正規労働者の時給引き上げは16・4円、月額では7601円となった。生協労連では非正規で月額1万円超を獲得した組合も複数報告されている。

ベアゼロに抗議し、スト東京・大田病院の看護師ら

 東京・大田区の住宅街にある大田病院(東京医労連南部医療支部)では、第一次回答の翌3月17日朝8時半、看護師や薬剤師、介護職員ら約80人が1時間ストライキに入った。白衣姿の組合員が病院の玄関前に集まり、賃金や職場環境の改善を訴えた。
 前日の回答は定期昇給のみ(6221円)。他の労働条件でも前進回答はなく、組合は生活実態に見合うベースアップを求めて交渉を続ける。
 支部が行ったアンケートでは、6割が「生活が苦しい」、9割が「月々の給料が不足している」と回答している。「子どもの教育費のためにベースアップが必要」「夜勤をしない場合の給料があまりにも低い」といった声も寄せられている。
 ケースワーカーの30代女性は「交代要員が足りず、6人の現場を3人で回すことも。慌ただしく、昼休みの時間も取れない」と報告。疲弊する職員の現状を考慮し、より踏み込んだ労働条件の改善を求めた。
 東京医労連に報告のあった一次回答では、「定昇のみ」「諸手当の改善」にとどまる内容が多いという。

大幅賃上げ実現求め半日ストJMITU東京東部地協

 JMITU(日本金属製造情報通信労働組合)東京地本・東部地協の全10支部は第二次統一回答日翌日の3月17日に半日ストライキを決行し、東京都内で集会を開いた。集会には200人の組合員が結集した。

 東部地協では3月16日現在7支部で有額回答を引き出している。1万円以上の回答が1支部であったが、多数の組合が前年度の回答額を下回った。集会では低額回答について「話にならない」と抗議。上積み回答を求め粘り強く交渉を続けることを確認し合った。

 大東工業(給油機器製造)では唯一昨年の妥結額を上回る1万1000円の回答を引き出した。

 鉄鋼用圧延プラントなどを製作する日本ロール製造では8100円を二次回答で引き出した。

 産業機械を製造しているモタイショーワでは有額の回答は得られなかった。勤続20年の組合員高見裕司さんは、「昨年もベアはなし。リーマンショック以降、景気の悪さが改善していない。人手不足も深刻」と厳しい現状を語った。

 今回の決起集会は支部のひとつ、新井鉄工所がある江戸川区で開かれた。新井鉄工所では、経営側が製造業からの撤退を通告。事実上の解雇である社員の希望退職を強要し、組合への攻撃を強めている。集会後、新井鉄工所の組合員への連帯を示し、工場前をデモ行進。駅前で街宣を行った。(連合通信) 

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