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2016年01月26日

生活回復へ6%賃上げは可能
労働総研が試算発表

内部留保1年分の3分の1で

 労働総研(労働運動総合研究所)は1月20日、2016年春闘に向けた提言を発表した。2012年末に安倍政権が発足した後の3年間、消費増税や社会保障改悪によって悪化した生活を元に戻すには6%以上の賃上げが必要で、過去1年に増えた企業のため込み(内部留保)の3分の1を使えば可能と訴えている。

 過去3年間の物価上昇率と社会保障改悪による負担増、賃金マイナス分に、今年度の物価上昇見込みを加えれば1万9224円になると試算(図)。1997年にピークだった現金給与額にはほど遠いものの、まずは安倍政権が悪化させた生活を取り戻すために必要な賃金(6・13%)を要求すべきという趣旨だ。

 一方で、「法人企業統計」によれば過去1年間に増えた企業内部留保(資本金1000万円以上)の総額は34・8兆円に上り、それを全て賃上げに振り向ければ月額5万9584円の引き上げが可能だ。提言は、その3分の1を原資とするだけで、安倍政権の3年間で悪化した生活分を取り戻すことができると述べている。

 中小企業で働く労働者も含めた過去3年間の現金給与総額の増減率はマイナス0・1%。安倍政権のいう「トリクルダウン」は起きておらず、一方で大企業はさまざまな税の優遇措置があり、まともに税金を払っていないと指摘している。(連合通信)

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