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2016年03月14日

「保育園落ちたの私だ」
親たちが国会前で怒りの声

与党席からのヤジが怒り拡大

  3月5日の昼、「保育園落ちたの私だ」というプラカードを持った親たちが、国会前で静かな抗議を行った。

 きっかけは2月中旬に投稿された「保育園落ちた日本死ね!!!」と題する匿名のブログだ。保育園の選考に落ちた母親が「どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか」「会社やめなくちゃならねーだろ。ふざけんな日本」と怒りをつづった内容で、インターネット上で反響を呼んだ。国会質疑の中で安倍首相は「匿名である以上、(内容が)本当かどうか確かめようがない」と発言。与党の席からは「誰が書いたんだよ」などのヤジが飛んだ。

 これに対し、インターネット上では「保育園落ちたのは私だ」と待機児童問題で悩む当事者の親たちが意見を表明し、国会前の行動につながった。

「ブログを見て、ズバリ私の思っていることを代弁してくれていると感じた」という埼玉県の女性はツイッターで今回の行動を知り、友人と国会前に来た。「男性議員のヤジをニュースで知ってカチンときた。自分も2週間前に選考落ちの連絡が来たばかり。全ての保育園の選考に落ちたら、今の仕事を辞めなければならない」と語った。

 昨年4月時点で全国の待機児童は2万3167人。女性は「今日国会に来た人は意見を言えるけれど、家にいて途方に暮れている人もいるはず。国やメディアは大変な思いをしている親たちの声をくんでほしい」と話していた。 

■2万3000円の賃上げ実現全医労の院内保育所交渉深刻な人手不足の解消へ

 国立病院機構が運営する病院などの労働者でつくる全医労が、院内保育所の委託企業ピジョンとの団体交渉で、契約保育士の大幅賃上げを実現した。平均月額で2万3000円のアップだ。ピジョン側は「4月採用に向けてこの改定額を示し、欠員のない状態での運営に努力する」と確約している。

 ピジョンの運営する院内保育所のうち、38園で合計54人が欠員となっている。賃金が地域の保育士より平均で2万円近く低いためで、全医労は「このままでは欠員は解消されない」として、賃金の抜本的見直しを要求。2月20日の交渉でピジョン側は、賃金アップに必要な約3億円の原資を確保できたと回答した。

 契約保育士の賃上げとあわせ、時給制パートは110円~120円、園長手当の2万8000円アップも実現した。

▲過半数組織率を達成

 全医労はこのほど、院内保育所職員の過半数(51・3%)を組合に迎え入れることができたという。こうした力が「人員不足解消のための賃上げ実現につながった」と指摘している。

 今回は保育士より低めで妥結した栄養士や調理師の基本給(5400円~8500円アップ)について全医労は、一層の改善が必要と訴えている。 (連合通信)

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