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2016年12月01日

京都労働局が判断変更
KBS京都の請負契約

「派遣法違反」へ逆転認定

 京都労働局が、KBS京都で働く請負会社の女性労働者の働き方について、今春いったん「適法」としていた判断を改め、「偽装請負に当たる」と認定していたことが、このほど分かった。

 女性は19年間、報道番組のテロップ作成を担当してきた。KBS京都の労組である京都放送労働組合の組合員だ。

 組合は女性の働き方について、「請負契約でありながら実際にはKBS京都が指揮命令する派遣労働ではないか」と疑問視。労働局に対して是正勧告を求めていた。

 ところが、今春に労働局が示した判断は「違法性なし」。組合は承服できず、社内外で「この判断はおかしい」という声を上げ続けた。11月14日になって労働局は「法違反である」と認定したことを伝えてきた。春とは正反対の判断であり、偽装請負・違法派遣だと認定したことになる。

 労働局の認定が覆ることは異例。伍賀一道金沢大学名誉教授(労働政策)は「画期的な成果。この運動を全国に広げてほしい」と評価している。

 組合は、昨年10月に施行された、派遣法のみなし雇用制度を活用し、女性組合員の直接雇用を求める考え。11月29日には組合員と支援者による決起集会も予定している。

〈用語解説〉みなし雇用制度

 正式名称は「労働契約申し込みみなし制度」。違法派遣((1)禁止業務への派遣(2)無許可派遣(3)期間制限違反(4)偽装請負)を行った派遣先は、その派遣労働者に雇い入れを申し込んだとみなす制度。民主党政権時の改正で導入され、昨秋施行されました。(連合通信) 

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