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2016年11月15日

2交代制夜勤の病棟38%に
医労連の夜勤実態調査

長時間労働に改善見られず

 日本医労連は11月7日、「夜勤実態調査」の結果を発表した。長時間労働をもたらす2交代制夜勤を実施している病棟は38%で、過去最多になった。そのうち勤務時間が16時間以上と答えたのは約5割。特に集中治療室(ICU)での夜勤回数が極端に多い。

 長時間労働が増えている背景について医労連は、業務の複雑化と人員不足を挙げている。

▲診療報酬改善も効果薄

 今年から、診療報酬に「(勤務間)インターバル11時間以上」「夜勤連続回数2回以下」などの8項目が盛り込まれた。夜間看護体制を充実するのが目的だ。しかし、これが2交代制を増やす皮肉な結果になっている。三浦宜子書記長によると、人員が増えず、夜勤時間にも上限がない中で11時間以上のインターバルを確保しようとするため、安易に2交代制が導入されるのだという。

 医労連は「実効ある夜勤労働規制がなければ根本的な問題は解決しない」と主張。2年後の診療報酬改定をターゲットに、(1)1日8時間以内を基準とした労働時間の上限規制(2)12時間の勤務インターバル確保(3)週労働時間は32時間以内――を盛り込んだ請願署名を100万筆を目標に集めることにしている。(連合通信) 

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