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2016年02月22日

2交替制夜勤が9割
医労連の介護施設実態調査

16時間連続の勤務も

 日本医労連が2月16日に発表した介護施設夜勤実態調査で、9割の介護施設が長時間労働をもたらす2交代夜勤を行っていることが分かった。勤務時間が16時間以上に及ぶことがある施設が6割もある。

 調査は3年前から毎年行っている。143の介護保険施設で働く4953人の回答を集計した。長時間夜勤が常態化しているにもかかわらず、4割の施設で「仮眠室がない」という実態も明らかになった。

▲危険が野放しに

 以前に小規模のグループホームで働いていた介護士の女性(27)は、2人夜勤体制で50人の利用者の排せつ介助を行っていた。「同僚が休憩に入ると自分一人で全員を見なければなりません。利用者が暴れたりした場合はもう一人を起こして対応するため、仮眠をとることは難しい。夜間に地震など不慮の事態が起きたら利用者を助けられない」と話した。

 昨年4月に行われた介護報酬引き下げによる経営悪化の影響で、人員配置を基準ぎりぎりにする施設もあるという。

 医労連の米沢哲中央執行委員は「夜勤介護はあらゆる過酷労働のデパート。改善には人員増しかない」と指摘する。医労連は3月9日に行う中央行動で人員配置基準引き上げなど夜間介護の改善を厚生労働省などに要請する予定だ。 (連合通信)

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