安保関連法案（戦争法案）に反対する学者と学生が９月６日の日曜日、新宿の歩行者天国でアピール行動を行った。買い物客でにぎわう繁華街の路上を埋める形で１万２０００人が集まり、「戦争反対」「アベは辞めろ」とラップ調のコールを繰り返した。 　「安全保障関連法案に反対する学者の会」と学生グループ「ＳＥＡＬＤｓ」が主催。 　車道に設置したステージから学者と学生が交互にスピーチした。ＳＥＡＬＤｓメンバーの女子大生さくらさんは、「民主主義は一人一人の行動で成り立つもの。間違っていることにＮＯと言うのはおかしなことではない。身近な人に意思表示をしてほしい。あなたの一歩が多くの人に気付きを与えることができる」と呼び掛けた。 　浅倉むつ子早稲田大学教授（労働法）は安倍政権について、「国のあり方を決めた憲法の否定は、自らの統治の正当性の破棄だ」と厳しく批判。「国民は決して許さない。いつか必ず廃案にして平和な国を取り戻す。その日まで希望を持ち続け頑張ろう」と訴えた。 　公明党元副委員長の二見伸明さんも駆け付け、「安保法案はぶっつぶすほかない。創価学会は勇気を奮い、私情を捨てて立ち上がるべきだ。心を鬼にして『正気に返れ』と公明党に言わなければならない。それが支持団体の責務であり、本当の友情だ」と語った。 ■埼労連、連合埼玉幹部が演説／オール埼玉で「戦争法案反対」 　安保関連法案（戦争法案）に反対する「オール埼玉総行動」が９月４日、さいたま市のＪＲ大宮駅西口周辺で行われた。全労連、連合の地方組織の幹部が続いてスピーチするなど、幅広い層の連帯をアピール。１万５０００人の市民らが「戦争法案は廃案に」と訴えた。 　弁護士や幅広い団体でつくる実行委員会が主催。 　　埼労連の宍戸出事務局長は「憲法９条の下、集団的自衛権が行使できないことは誰がどう見てもわかること。絶対に許されない」と強調。「きっぱり廃案にしようと全国に発信し、安倍政権には退場していただこう」と訴えた。 　連合埼玉の佐藤道明事務局長は、安全保障政策を転換するなら国民を交えた慎重な議論が必要だと指摘し、「強行採決するなど決して許されない」と声を張り上げた。安倍政権が進める労働法制改悪にも触れ、「国民が安心して生活できるよう考えるのが本来の政治だ。黙ってはいられない。怒りの声を広げよう」と呼び掛けた。 　労組幹部の演説に先立って小森陽一東京大学教授（『九条の会』事務局長）、浜矩子同志社大学教授がゲストとして登壇。浜教授は、「アホ（アベ）ノミクスで『富国』、安保法案で『強兵』。戦前の大日本帝国に戻る政策だ。とてつもなく許しがたい」と安倍政権を批判した。〈連合通信〉
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