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ウーバー社が「実験」を断念 |
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福岡市でのアプリ配車事業 |
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専用のスマートフォン・アプリを使ってタクシーを配車するウーバー社の事業が世界各国で批判を浴びている。日本でも福岡市で行われていたサービス(実証実験)に対し、国土交通省が中止を指導。無許可でタクシー業を営む「白タク」であり、道路運送法違反だと判断したためだ。同社は3月6日に「実験」を打ち切ったが、今後新たな事業展開も模索するという。 ▼「白タク」と同じ ウーバー社は、コンピュータ・ソフトの一つである「アプリ」を開発。利用者はこれをダウンロードして配車を依頼する。すると近くにいる登録ドライバーが迎えに行く形だ。問題なのは、ドライバーには資格もいらず、自家用車でOKという点である。 インドではドライバーが乗客をレイプする事件が発生したほか、各国で営業停止や罰金、裁判提訴などが相次いでいる。 福岡市では、今年2月初めにサービスを開始した。営業ではなく実証実験だと主張し、利用者には「無料」をうたっていた。しかし、ドライバーには報酬を支払っていたことが分かったため、国交省は「白タク」と判断。ウーバー社は「実証実験によるデータ提供への対価だ」と反論したが、同省はこれを認めず中止を指導した。 一方、東京の港区では複数のタクシー・ハイヤー会社と提携して昨年3月からサービスを提供している。こちらは既存のタクシー会社のドライバーに限られているため、白タクにはならないものの、問題がないわけではない。業界団体の全国ハイヤー・タクシー連合会は「乗客にキャッシュバックを行っており、道路運送法に違反している。彼らは旅行業法上の事業だと言い張るが、この食い違いへの対処が必要」という。(連合通信) |
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