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2015年11月27日

横田基地近隣で高まる危機感
オスプレイの配備計画

米特殊部隊の拠点化も

 新型輸送機「オスプレイCV22」の米軍横田基地(東京都福生市など)への配備計画に伴い、基地機能の強化が計画されている。CV22は、テロ犯人の殺害や人質奪還などを行う特殊作戦部隊を運ぶ輸送機だ。低空飛行や夜間飛行、機関銃射撃などの訓練が予想され、住宅が密集する基地周辺を中心に安全が脅かされることへの危機感が高まっている。(横田基地へのオスプレイの配備に反対する5000人集会)

「オスプレイ」は、飛行機とヘリコプターの機能を併せ持つ輸送機。構造上の欠陥のため米国内で事故が相次ぎ、これまでに40人もの死者を出している。

 米空軍によると、横田基地には2021年までにCV22が計10機配備される計画がある。沖縄県の普天間飛行場にはオスプレイの別型「MV22」が24機配備されているが、本土では初めてだ。

▼根拠薄い安全評価

 米空軍は、配備に当たり環境に与える影響を評価する報告書を今年2月に作成した。防衛省は8カ月後の10月、その内容を公表。駐機場や格納庫などの施設を増設し、軍人・軍属430人を増員することが明らかになった。さらに「(特殊作戦)群司令部」の創設が記載されている。現在沖縄嘉手納基地にある米空軍特殊作戦部隊の司令部が横田基地に移されるという内容だ。

 同報告書によれば飛行訓練場所は青森、群馬、新潟、長野、静岡、沖縄のほか、グアムや韓国も挙げられている。飛行ルートと回数は不明。事故の可能性については、「対策が実施されており、安全性に対し著しい悪影響が及ぶことはないだろう」などと書かれているが、明確な根拠は示されていない。

▼5千人が反対デモ

 11月21日に「オスプレイ反対東京連絡会」が主催した集会には5000人が集まり、集会後横田基地そばをデモ行進した。

「第2次新横田基地公害訴訟原告団」の清水幸一事務局長は「平日夜の団らんの時間は3、4分に一回飛行機が通過し、テレビで演歌番組を見ていても(騒音で)歌が聞こえない」と指摘。既に大きな被害を受けていると訴えた。

「横田基地の撤去を求める西多摩の会」代表の高橋美枝子さんは、「戦争法が強行され、横田基地は新ガイドラインのもと日米軍事同盟を強化する役割を担っている。沖縄とともに軍事基地を撤去する闘いを」と力を込めた。〈連合通信〉

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