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2015年12月15日

「私たちは声を上げ続ける」
銀座で戦争法反対の共同行動

シールズと学者の会

 若者グループSEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)と「安全保障関連法に反対する学者の会」が12月6日、東京の日比谷野外音楽堂で安保法反対集会を開いた。4500人が参加し、銀座の街をデモ行進した。

 集会の冒頭では俳優の石田純一さんがスピーチし、「世界一安全な日本という国をなぜ変える必要があるのでしょうか」と訴えた。SEALDsメンバー2人のスピーチを紹介する。

安倍さんに私の大事な一票はあげられない大学一年生のくるみさん

 民主主義のプロセスを無視して可決された安保法は過去への侮辱です。広島、長崎、沖縄、韓国、台湾、ポーランドとこれまで戦争の爪痕が残る地へ足を運びました。そこでは人々が歴史を背負って生きており、過去とは決別できない。理不尽に死んでいった人たちの死を美しいとはとても言えない。

 戦争は最大の「消費活動」です。私たちの血税が何億円も戦争で人を殺すことに使われる。生み出すのは憎しみと日本が攻撃されるリスクだけです。私は、多くの死から平和を決意し制定された日本国憲法の価値を再認識しました。先人たちが残した民主主義の精神を引き継いでいきたい。

 安保法案が閣議決定された日、私は20歳の誕生日を迎えました。安倍さん、個々の命の大切さを語れないあなたに、私の大切な一票をあげられません。

 本当の絶望は私たちが声を上げなくなったときに訪れます。民主主義は仕組みではなく人だということを実感します。

社会はもう変わり始めている筑波大学大学院一年生の諏訪原健さん
 
「憲法守れ」「勝手に決めるな」「自由を守れ」「子どもを守れ」――こんな当たり前のことを言わなければいけない社会はもう終わりにしましょう。

 現実と理想の妥協が政治であるといいます。現実だけを見ていても良い方向には進みません。「どうせ変わらない」「野党はだめだ」と言っているだけでは何も変えられない。

 社会は簡単には変わらないけれど、社会は人と人との集まりです。あなたの隣の人が変わったら社会はもう変わっている。安保法案は通ってしまったが、社会はもう変わり始めています。どんな環境に生まれたとしても、一人一人が自由に生きていけるよう「自分はどんな社会にしたいか」という理想を常に頭の片隅に置いて行動しましょう。

〈メモ〉妨害にも負けず

 デモ隊がゴール付近に近付いた時だった。黒い街宣車が反対車線から飛び出し、前方をふさぐ形で車をとめてデモを妨害。一時騒然となったが、若者たちはその挑発を無視し、即興の歌や音楽に合わせて「戦争反対」「安倍はやめろ」とコールを続けた。そのうち街宣車は警察に促されて走り去っていった。 〈連合通信〉

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