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組合加入後、給料半額に |
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組合員が在職中に提訴 |
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「アリさんマークの引越社」で知られる「株式会社引越社関東」に勤める男性(34)が7月31日、会社を訴えた。組合加入後に営業職を外されて賃金も減額。その差額支払いなどを求め東京地裁に提訴したのだ。男性はプレカリアートユニオン(全国ユニオン加盟)の組合員。「職場では上司や役員による監視が厳しく、同僚に状況を伝えることすらできない。社会に訴えることで、社内で立ち上がる人が一人でも増えれば」と話している。 男性は2011年1月に正社員として入社。ドライバー、配車事務などを勤めた後、14年6月に本部付けの営業専任職となった。70~80人の営業社員の中で月間成績5位以内を2回、1位を1回取るなど、成績は良好だった。 しかし、移動中に車両のバンパーをこすった際の修理代や、工具紛失などで給料を天引きされることが数十回に及び、月に8万円も引かれたことも。 ドライバーだったときは、早朝7時から深夜1時まで働き残業が月100時間を超えていても、残業手当は月3万円程度だったという。 今年1月の事故では、48万円もの車両修理代を会社から一方的に請求された。これまでの違法な労務管理の問題もあり、男性は個人加盟のプレカリアートユニオンに加入し、団体交渉を申し入れた。 ▼シュレッダー係に 5月初旬には、「営業として配属する支店がない」などの理由で、顧客からの電話問い合わせに応じるアポイントメント部へ配転を告げられ、給与が約半額に減らされた。その後、「2回遅刻をした」として、シュレッダー業務を命じられた。廊下に設置されたシュレッダーに1日中立ちっぱなしで廃棄書類を入れ続ける作業だ。男性は「見せしめのような作業だが、誰も関わろうとせず、ほとんどの人が事情すら知らない」と話す。 同社は、社員が仕事の後などに同僚と飲食をすることを厳しく禁じ、同意書に署名させているという。職場では常に上司に監視され、他の社員と仲良く話をしただけで役員に情報が行くという。原告側代理人の新村響子弁護士は「組合を敵視する同社の不当労働行為は明らか」と指摘する。 同ユニオンでは、同社グループの違法な弁償金請求や不払い残業について、別途集団訴訟を準備している。(連合通信) |
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