懐かしい風景と人情に心温まる

「ALWAYS 三丁目の夕日」

 西岸良平の人気マンガ「三丁目の夕日」(小学館「ビッグコミックオリジナル」で連載中)の映画化です。昭和30年代の東京下町、「夕日街三丁目」を舞台に個性豊かな人たちの暮らしを人情味いっぱいに描きます。
 短気だけれども家族思いの父親・則文(堤真一)、やさしい母親・トモエ(薬師丸ひろ子)、やんちゃな小学生の息子・一平(小清水一輝)が暮らす自動車修理工場・鈴木オートに、六子(堀北真希)が集団就職でやってきます。
 鈴木オートの向かいの駄菓子屋の店主、茶川竜之介(吉岡秀隆)はかつて芥川賞の最終選考に残ったこともありますが、今は少年雑誌に子ども向けの冒険小説を書いています。ある日、引き取り手のない少年・淳之介が同居することに……。 建設中の東京タワー、軽オート三輪、家にはじめてやってきたテレビ、古い町並み。懐かしい風景のなかで、人々が織りなす人情ドラマに心が温まる、そんな映画です。
 建設中の東京タワーを背景に、みんなが豊かではないけれど、未来に希望を抱き、大切な夢に向かって生きる人々の姿を描いた珠玉作。
 11月上旬から全国東宝系でロードショー。2005「ALWAYS 三丁目の夕日」製作委員会
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