劇団京芸創立55周年公演

井上ひさし原作きらめく星座

−昭和オデオン堂物語−

 昭和15年、東京は浅草の小さなレコード店「オデオン堂」。「一枚のコーヒーから」「青空」・・・音楽好きの一家にはいつも歌声が。暗く不安な時代に向かう中、ひたむきに力強く生きる姿を笑いと涙で描きます。
 
 第二次世界大戦の開戦前夜。東京浅草の小さなレコード店の「オリオン堂」には、主人の信吉、妻ふじ、長女みさお、間借りしている武田と森本が、ともに暮らしていました。そこには戦争に突き進むくらい時代にもかかわらず、禁じられた明るい歌声が聞こえていました。
 長男の正一は軍隊から脱走し逃亡生活をしていました。そのため、オデオン堂は「非国民の家」と近所から白い目で見られていました。
 妻ふじは、そんな窮地を救うため、妙案?を思いつくのですが・・・
 非国民の家か?、美談の家か?
 押し寄せる軍国主義の波に抗いながら、たくましくひたむきに生き抜いた庶民を描く井上ひさし氏の名作「きらめく星座」を、戦後60年の8月に、熱い平和への思いを込めて上演します。
 演出・藤沢薫
 日時2005年8月19日(金19時開演)、20日(土)14時・18時 開演、21日(日)14時開演
 場所・京都府立文化芸術会館 
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